【各国比較】東南アジア各国の長期休暇シーズン
東南アジアは、民族・文化・宗教がモザイクのように入れ混じり、多種多様です。
海外就職活動のスケジュールを決めるにも、現地生活のお休みを考えるにも、押さえておきたいのは長期休暇シーズンですね。
このシーズンは、祝日と合わせ、有給休暇を取得し、長期のお休みを取る人たちが多い時期です。
今回は、各国の長期休暇シーズンとその特徴を見てみましょう。
シンガポール・マレーシアの旧正月、ベトナムのテト
シンガポールやマレーシアなど、数世代前からの移民(華人)が多く住む国は、旧正月(陰暦)が長期休暇シーズン。
この時期は、一族が集まり食事をするなど、家族のつながりなどが大切に考えられています。
また、中華文化の影響を受けたベトナムでは、旧正月をテトと呼び、家族でお祝いをするため、それぞれの田舎へ帰省したりする時期。
この間色々な行事が行われますが、その背景には中華文化が色濃く反映していると考えられます。
タイ・ミャンマー・カンボジアの水かけ祭り
上座仏教の国では、4月の水かけ祭りの時期が長期休暇シーズン。
バンコクはソンクラーン・ミャンマーはティンジャン。
この時期には、毎年多くの人たちが自らの田舎へ帰り、家族とのひと時を過ごします。
現在、バンコクなどでは、盛大に水をかけあう様子が有名となり、観光客も参加するお祭り的な要素が強まっています。
Dream Job Myanmarによるコラム
第10回 ティンジャン/ミャンマーのお正月 水かけ祭り(Dream Job Myanmar)
https://www.asiadeoshigoto.net/column/201805/myanmar-18参考:アジアdeオシゴト
「太陽の軌道が12ヶ月の周期を終え、新たに白羊宮(おひつじ座)に入る時期を祝うもの。もともとソンクラーンには仏像や仏塔へ、さらに家族の年長者などの手に水を掛けてお清めをするという伝統的な風習」
https://www.thailandtravel.or.jp/phra-pradaeng-songkran-festival/参考:タイ政府観光局公式ウェブサイト
マレーシア・インドネシアの断食(ラマダーン)明け
イスラム教徒の多い国では、断食明けが長期休暇シーズン(ハリラヤプアサ、レバダン)。
断食期間はヒジュラ暦(イスラム暦)第9月にあたり、日中の飲食を控え神様に感謝する大事な約1ヵ月。
それが終了すると、一転お祝いムードの断食明け大祭(ハリラヤプアサ レバダン)となります。
イスラム教徒の人たちは、鮮やかな民族衣装の晴れ着に身を包みます。
「イスラム教の五行のひとつである「断食」を行う月のこと。約1か月にもおよぶ断食を終えると、今度は「ハリラヤプアサ」というお祝いの日がやってきます。」
https://www.jtb.co.jp/kaigai_guide/report/MY/2015/07/ramazan.html参考:JTBウェブサイト
フィリピンのクリスマス
キリスト教徒が国民の大半を占めるフィリピンでは、クリスマスシーズンが大切に考えられており、長期休暇シーズン。
東南アジアにあって、宗教的にも独特な国がフィリピンです。
これはスペインによるキリスト教普及による影響が大きいと考えられます。
【各国比較】東南アジア各国での宗教
「フィリピンは、キリスト教徒が90%以上を占める国として、東南アジアでは珍しい国です。」
https://www.asiadeoshigoto.net/comparison/201811/religion参考:アジアdeオシゴト
まさにモザイクのような東南アジア各国です。
皆さんの海外就職のご参考にしてください。