マレーシアの人材紹介会社アジア・リクルートの吉村コンサルティング・マネージャーに伺いました。

マレーシアの人材紹介会社アジア・リクルートの吉村コンサルティング・マネージャーに伺いました。

●マレーシアの現状とそこで日本人が働くということについてお聞かせください。

マレーシアに関する各種数字・データはインターネットで入手が可能だと思いますので、ここでは10年以上アジアに住んでいる私が肌で感じている「マレーシアの現状」についてお伝えさせて頂きます。

「ビジョン2020」という長期計画を基に2020年の先進国入りを目指していることもあり、一言でいうと、マレーシアはかなり豊かになっております。

元々はマレーシアは一次産業(石油、ゴム、天然ガス、パームオイル等)で成長してきた国ですが、ここ数年でITとサービス(飲食・小売り)の会社が凄まじいスピードで増加しております。

その理由の1つとして、マレーシアの1人当たりGDPが1万ドルを越え、シンガポールを除くASEAN諸国の中で一番高い水準(タイの約2倍)となっており、それによって増加中の若者人口を中心に「消費」の意識が高くなっていることが挙げられます。

そういう事から、大概の日本のモノやサービスがマレーシアでも手に入るので日本人にとっては大変住みやすい環境となっております。

また、就労環境に関しても、ビジネスでは基本的に英語が使われますので、「得意の英語力を英語環境で活かしたい」「今はまだ自信が無いけど英語環境で働いて自身の英語力を伸ばしたい」と考えている方にはとても適しており、職種によってはマレーシア国外への出張が頻繁にあることもあり、多国籍・多人種の人々が働く会社も多々ありますので、まさにグローバルな経験を積む事が出来ます。

まさに生活においても就労においても、マレーシアは大変お勧めな国、ということが言えます。

●企業の求める人材とは?

「即戦力」よりも「人物像(ヤル気・向上心)」重視!

全ての求人に当てはまるわけではありませんが、マレーシアにある多くの企業では、未経験の日本人人材を雇って育てる、という傾向が強いです。

近年ではアジアで言えばシンガポール等は日本人が就職するにあたり大変人気な国になっており、企業が人材に求めるハードルや倍率は高くなっておりますが、マレーシアでの就職となるとまだまだ日本ではマイナーで就職希望者が多くなく、即戦力を雇うことは非常に難しいということを多くの企業が感じております。

その為、関連経験が無かったり、英語力に自身が無くとも、向上心の強い方であれば仕事に就ける可能性が高いです。

●これからマレーシアで働く人へのアドバイスをお願いします。

「海外就職希望だが、英語力に自身が無い為に躊躇をされている方」にアドバイスを差し上げるとしたら、まずは英語力に自身が無くても是非マレーシア就職にチャレンジして頂きたい、という事をお伝えしたいと思います。

日本にお住いの日本人の方にとって、「海外で働く」「英語環境で働く」ということはまだまだハードルが高くとても難しい事だと感じている人が多いと思います。

もちろん英語の得意でない方がいきなりイギリス人やアメリカ人を相手に難しい商談をすることは不可能だと思います。

しかしながら、マレーシアにおいては、英語が上手な人が多いとはいえマレーシア人にとっては英語が母国語では無いので彼らも完璧な英語が話せるわけでは無く、また英語が得意でない人に対してとても寛容なので、此方の英語がたどたどしくても理解しようと努力してくれる人が多いです。

ビジネスで使える英語力を身に付けたいということであれば、高い費用を払って留学等を行うよりも、基本英語環境で多国籍・多民族の環境のマレーシアで働きながら(お金を稼ぎながら)英語を身に付けたほうが一石二鳥であると思います。

もちろん、英語が出来て経験値の高い方の方がお仕事を選べる幅は広く、英語力や経験値が乏しい状態でご希望通りの職種に就く事や高い待遇をもらうことは難しいですが、上述の通りマレーシアには「未経験でも応募可能」「高い英語力が無くても応募可能」といった求人は隣国のシンガポール等と比べると比較的多いので、まずはマレーシアにて海外就職の第一歩を踏み出して頂ければ幸いです。

「社会人経験無し(新卒)で英語初級」といった方でも無事にマレーシアで就職される方もいらっしゃいます。

●御社のサービスについてお聞かせください。

 

アジア・リクルートはマレーシアで約15年の歴史を誇る人材紹介会社です。

クアラルンプール、マラッカ、ジョホールの国内拠点を活かしたマレーシア全土のサポートが可能で、国外においても日本、シンガポール、オーストラリア、ミャンマーにある関連会社との連携も可能です。

弊社では、拠点のマレーシアをはじめ、アジアで就職を希望する日本人の皆さんへ多種多様なお仕事をご紹介しています。

単なるお仕事のご紹介に留まらず、求職者の皆さんの今後のキャリアプランも含めたご提案やご相談を「求職者視点」で承っております。

アジア・リクルートのウェブサイト(英語)

(インタビュー’17年3月)

あなたも「アジアdeオシゴト」で東南アジアへ

アジオシには東南アジア各国(シンガポール・マレーシア・タイ・インドネシア・ベトナム・カンボジア・ミャンマー・フィリピンなど)の日本人向け求人が毎日アップデートされています。