ドリーム・ジョブ・ミャンマー(グッドジョブ・グループ)の田村ジェネラルマネージャーに伺いました。
ドリーム・ジョブ・ミャンマー(グッドジョブ・グループ)の田村ジェネラルマネージャーに伺いました。
●ミャンマーの現状とそこで(日本人が)働くということについてお聞かせください。
タイやシンガポール、ベトナムといった他の東南アジア諸国と比べると、日本人がミャンマーで働くことへのハードルは少し高いかもしれません。
まず現地採用の受け皿となる日系企業数がまだまだ少ないこと。
次にミャンマーでの生活、環境に適応できるかどうかという問題があります。
反対に考えれば、この2点さえ突破できれば「ラスト・フロンティア」と呼ばれるミャンマーでの就職は、思った以上に身近で実現可能な選択肢となるはずです。
まずは、日本人の受け皿となる日系企業の進出状況を見てみましょう。
ヤンゴン日本人商工会議所(JCCM)の会員数は2015年5月の時点で約250社。
これはタイ(約1,600社)やシンガポール(約800社)と比べるとその少なさが目立ちますが、2011年(53社)と比べるとその増加ペースは一目瞭然。
4年間で5倍近い伸びとなっています。
JCCMに入会していない日系企業もあり、実際にはこれ以上の日系企業がミャンマーに進出しています。
絶対数はまだ少ないものの、新規進出企業は増加し続けていますし、今後は経済特区、工業団地への大手の進出も本格化していくことから、ミャンマーでの就職・転職のチャンスは着々と広がっていると言えます。
このように仕事を見つけるチャンスは増えていますが、ミャンマーでの暮らし・仕事に順応し楽しむことができるかどうかはまた別の問題です。
やはり「ラスト・フロンティア」と呼ばれるだけあり、生活環境も先に発展したタイやマレーシア、シンガポールと比較すると「フロンティア・スピリット」がなければストレスが溜まり、「こんなはずではなかった」と思うことにもなりかねません。
事前にしっかりと調べ、可能であれば一度訪れてから、転職することをお勧めします。
治安はアジア諸国の中でも非常に良いと言えます。
もちろん夜の盛り場や夜中の一人歩きなど、どんな国であってもトラブルに巻き込まれやすい条件は同じですので気を付ける必要はありますが、女性一人であっても、普段の生活の中で危険は感じることはほとんどない国です。
●企業の求める人材とは?
一つ目は、ミャンマーで働き成果を残していくために必要なメンタル面のタフさですね。
とにかく日々日本ではありえないようなことが起こります。
政府の方針変更、従業員とのトラブル、常識やスキルの欠落、非効率な物事など、毎日全てを気にしていたら心身が持ちません。
日本とは全くことなる異文化環境においても、心身を健康に保ち、時々のトラブルに柔軟に体操していく心身両面でのタフさが求められます。
二つ目は、社会人として当然身に着けているであろう日本のビジネス・マナーや常識ですね。
現地で日本人が採用される場合、日本人の上司・同僚と働くことになります。
日本本社とのやり取りも発生するでしょう。
さらに営業であれば、日系企業向けかつお客様も日本人担当者、ということも多いはずです。
ミャンマーに限らずアジア諸国でも同様ですが、海外にいるからこそ基本的な日本のビジネス・マナーや慣習を理解して働ける人材が求められています。
三つ目は、語学力です。
ミャンマーでは、日系を含む外資系企業での共通語は英語、という会社が多く、日常会話~ビジネスレベルの英語力が求められるケースが大半です。
ミャンマーでは英語が流暢な方も多いのですが、全く通じない層の方もいますので、ミャンマー語が会話レベル以上できる場合は、企業としてもおおいに評価してくれるでしょう。
●これから(ミャンマーで)働く人にアドバイスをお願いいたします。
「ラスト・フロンティア」と呼ばれるまだまだ整っていない環境を楽しもうとする姿勢が大切だと思います。
日本や他の発展したアジアの国々と比べると不満がたまる要素には事欠きません。
むしろそのような足りない状況でチャレンジしていくことを楽しんで欲しいと思います。
まただからこそ、1年どころか半年単位でドンドンと街の景観や社会が変化してゆくダイナミックな環境が生み出されてるとも言えますから。
ぜひ、ダイナミックかつ穏やかで優しい笑顔溢れるミャンマーで一緒にチャレンジしましょう!
●御社のサービスについてお聞かせください。
ミャンマーで仕事を探している求職者の方と、良い人材を探している企業様のマッチングを行う人材紹介業を行っています。
日本人の求職者の方には現地に住む日本人が専任で担当させて頂きます。
まだまだ情報が少ないミャンマーといういう国だからこそ、懇切丁寧なサービスを心掛けております。
弊社の強みは、日本の東証一部上場企業と業務提携を結び日系企業への営業力を強化する一方で、ミャンマ-で有数の規模を誇る求人サイトを自社で運営するなど、唯一の総合人材会社と言える所かと思います。
また、ミャンマーと最も経済的・人的繋がりの深いシンガポールにも50人規模のグループ会社を持ち、シンガポールでスキル・経験を積んできたミャンマー人候補者を数多く抱えていることも強みだと思っています。
(インタビュー’15年7月)
ドリーム・ジョブ・ミャンマー(グッドジョブ・グループ)のウェブサイト