第18回 ミャンマーの医療事情 ~雨季に流行りやすい病気に備える!~(Dream Job Myanmar)

ミンガラーバー! 私の住んでいるヤンゴン市は現在、雨季真っ只中です。

ミャンマーの雨期は、日本に比べると長く、6月から10月いっぱいまで、約半年間続きます。

雨季のシーズンに突入し、早1ヶ月半経ちました(現在7月中旬)。乾季から雨季への季節の変わり目は、気温の変化が激しく、朝は一枚羽織るものが必要と感じるほど、肌寒い日もあります。

この時期になるとウイルスの活動が活発になるため、現地のミャンマー人ですら、体調を壊しがちです。ミャンマーの気候や環境に慣れていない外国人である日本人なら、言わずもがなです。

今回は、雨季に注意すべき病気について書きたいと思います。

雨季にミャンマーでかかりやすい病気

① インフルエンザ

7月から8月頃は、インフルエンザが流行する時期です。

インフルエンザ予防のため、私の所属する会社では、全社的に予防接種を実施しました。ミャンマーの病院でもインフルエンザワクチンを接種することは可能です。

② 下痢

雨季は、雑菌が繁殖しやすい環境です。日本の梅雨を想像していただければと思います。

庶民的な場所での外食で、細菌性下痢症になるケースも発生しやすくなります。実際、私の知り合いで、雨季の季節だけは細菌性下痢を避けるため、自炊を行う方がいらっしゃいます。

この季節は、規則正しい食生活と、衛生的に安全な食事をより心掛ける必要があります。

③ デング熱

蚊が媒介する病気として、デング熱が挙げられます。

東南アジアではどの国でも発生する病気なのですが、ミャンマーでは雨季の季節に流行り、まれに最悪のケースになることもある注意するべき病気です。

蚊に刺されないよう、蚊取り線香、虫よけスプレーの使用や、長袖長ズボンを着用し、十分気を付ける必要があります。

(ヤンゴンの病院にて処方された薬。日本語に訳してメモを記載してくれています)

病気になってしまったら?

上記のような病気になってしまったら、どうしたらいいのでしょうか?

実際に私が病気になったときの対処方法を参考として、下記に記載します。

① 海外旅行保険会社へ連絡

海外で現地採用として働く方は、基本的に自身で海外旅行保険を契約して来られる方がほとんどです。

日本と比べても医療設備や技術のレベルも低く、場合によっては海外搬送となることもあるため、海外旅行保険への入会は強く推奨します。病気になった際には、自分が入っている保険会社へ連絡し、提携している病院を案内してもらえます。

契約内容や保険会社に異なる場合もあるかと思いますが、キャッシュレスで対応してもらえるケースもあります(要確認)。

② 医療通訳サービスの活用

病で弱っている時に、適切な病院を探して英語で病状を説明できるか不安…という方も多いのではないでしょうか。

そんな方に心強い味方となるのが、医療通訳サービスです。特定の病院に、日本語が話せる医療通訳の方が常駐しており、診察に同行して通訳を行ってくれるサービスです。

また保険会社への連絡や支払手続きなども代行してくれるため、安心して治療を受け療養に努めることができます。

(ヤンゴン市内にある私立病院)

渡航前に行うこと

私の場合、ミャンマーに渡航する前に、A型肝炎、B型肝炎、狂犬病、日本脳炎、破傷風の予防接種を行いました。

外務省は、上記の予防接種に加え、腸チフスの予防接種も推奨しています。

医師とよく相談し、出来るだけ渡航前には予防接種は行っておくといいでしょう。

また、日本外務省のウェブサイト(下記)に「ミャンマーで利用できる総合病院の情報」が掲載されていますので、一度目を通しておかれることをお勧めいたします。

https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/asia/myanmar.html

ちょっと今回は皆さんがミャンマーに来られることを躊躇するような内容になったかも知れませんが、準備万端であれば安心して働けます。

海外で活躍するためには、まずは健康から! 各自、万全の準備を行いましょう!

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