インドネシアの人材紹介会社セルナ・ファロリクルートの日本人コンサルタント森氏に伺いました。
●インドネシアで働くということについてお考えをお聞かせください。
発展を遂げている途上国に自らがいる、そして、その成長過程を目の当たりにできることが最大の醍醐味であると思います。
300種族を超え、他民族国家であり多宗教国家である多様性のあるインドネシアは、先進国にない躍動感や魅力を感じられるのではないでしょうか。
また、世界第4位の人口を抱え、国内マーケットは衰えを知らず、リーマンショックの影響を最小限で乗り切った数少ない国である事も忘れてはいけません。
インドネシアで働く魅力について
・成長を続ける国のかけ橋となれる、そんな使命感を感じ、仕事ができます
・成長に限りを見せる他の先進国と異なり、新興国であるからこそ、日本人というメリットを最大限に活かすことができる
・これまでに培った技術、仕事のノウハウを活かすことができる
・採用企業に“若返り”という言葉が定着し始め、新卒採用が増えてきている
・物価と比べ、相対的に高待遇を得られること
例)ジャカルタ市内勤務のインドネシア人・日本人の(手取り)平均月収
☆25歳 インドネシア人:約2~3万円
☆30歳 インドネシア人:約3~4万円
★25歳 日本人現地採用:約12~15万円
★30歳 日本人現地採用:約20万円
●企業の求める人材とは?
一言でいうと「日本人的マナーを持ち、フレキシブルな方」です。
日本と異なり異国で働くということは、日本の社会文化を持ちつつも、現地の習慣・文化を理解し、日本人駐在員(本社から赴任された方々)とローカル社員との中和役も務めなければなりません。
求められる求人は以下の通りとなります。(多い順)
1. 営業職
資格:40歳以下、英語 または インドネシア語で会話可、外交的な性格
2. 秘書職(通訳・翻訳あり)
資格:40歳以下、インドネシア語で翻訳ができるレベル
3. 技術職(その他生産管理・品質管理など)
資格:30~65歳、海外での指導経験あれば尚良い、語学は重視しない
4. 物流・貿易・購買職
資格:40歳以下、英語必須、輸出入知識
人材を求める求人の職種別では・・・
1. 製造業(技術職、秘書職、購買職、営業など)
2. サービス業(営業職)
3. 物流業
4. 商社、金融業
●これから働く人へのアドバイスをお願いいたします。
就職は結婚と同じく、「ご縁とタイミング」です。
皆様も様々な希望をお持ちかも知れませんが、当初の希望とは違った会社へ面接を受けてみると「意外と面白そう」、「この会社に入社したい!」と思われることもしばしばです。
イメージにとらわれず、実際に面接に応募をすることで、良くも悪くも印象派変わるものです。
先ずは、「受けてみよう!」、「現地に行って就活頑張ろう!」という意欲が必要です。
そのためのサポートに、我々エージェントがいますが、先ずは、行動しようとする強い意志がご本人になければなりません。
●御社のサービスについてお聞かせください。
弊社はリクルートサービスを主に、日本人の現地採用からナショナルスタッフ、エクゼクティブサーチまで、幅広い人材の紹介・派遣を行っております。
その他には、通訳・翻訳、語学コースなど語学サポートや、会社設立、就業規則作成や労務相談も行っております。
「雇用者・求職者の立場になって」をモットーに就職活動のサポートのみならず、就職後のご相談にも応じておりますので、お気軽に日本人コンサルタントまでご連絡ください。
(インタビュー’10年5月)