【海外就職 インドネシア ジャカルタ】日系企業で働くSさん(女性・20代前半)

インドネシア(ジャカルタ)の日系企業で働くSさん(女性・20代前半)に伺いました。

●何故インドネシアで就職されましたか?

大学で専攻したインドネシア語を使いたかった事がきっかけです。

インドネシアとのビジネス、駐在、出張の機会を待つよりも、実際に現地で就職した方が確実にインドネシア語を使えるからです。

日本での就職は考えていませんでした。

●大卒で25歳以上、実務経験が5年以上ないとビザ発給が難しいと言われています。新卒での就職はかなり難しかったのではないでしょうか?

仰る通りです。

実際、かなり厳しかったです。

上記2点に加え、役職と学部のマッチも求められます。

大学卒業後、すぐにビザを申請しましたが、期間半年しか許可されませんでした。

その後、1年間のビザを取得し現在に至りますが、そこでもかなり厳しかったと聞いています。

(注)インドネシアのビザ発給条件は以下をご参考ください。
http://data.asiadeoshigoto.com/?eid=169228

●新卒でしかも海外で働き始めて、困ったことなどありませんでしたでしょうか?

ビジネスマナー、メールの書き方、全てわからずでした。

研修はありませんし、誰も教えてくれませんので、日本人だけでなく、現地スタッフにも迷惑をかなりかけていたと思います。

わからないことは周りを観察、ネットで検索していたこともあります。

ですが、新卒は変な垢がついていませんので、先入観なく仕事が出来る点、いろいろ吸収できる点は良いと思います。

習得したインドネシア語については、会計や税務など、分野に限らず仕事で使われる専門用語がわからないので苦労しております。

●入社した会社は日本企業ですか?

日本企業です。

●現在の仕事の内容について教えてください。

アドミ全般を担当しております。

その他、庶務と一部営業事務です。

例えば、VIPのホテル予約、本社向け資料の作成です。

基本、通訳業務はありません。

弊社の日本人は英語かインドネシア語で現地スタッフとコミュニケーションを取ります。

私が通訳をするのは、日本人と英語の苦手な現地スタッフ、業者、ドライバー、お手伝いさんなどがコミュニケーションを取れない時くらいです。

●(そのお仕事の)経験はありましたか?

ありません。

●就職が決まるまでの活動期間を教えてください。

人材紹介会社のインドネシア就職説明会が大学でありましたので、それに参加しました。

大学のキャリアセンターも海外就職サポートの経験がないので相談はできず、細かい不明点は当地で働いている友人に相談していました。

インドネシアに来たのは2月中旬で、滞在期間は10日ほどです。

1日1回の面接ペースで、5社受けました。

現地での面接は、会社によって異なりますが、会社の会議室、ホテルロビー階、レストランの個室などでの面接でした。

人材紹介会社に登録したのは1月中旬でした。

面接などの実際の就職活動は当地に来てからですが、トータルの就職活動期間は1ヶ月ほどかと。

入社した会社は、1次、2次面接を含め、合計3日程で内定を頂きました。

●インドネシアで働く為に必要なのは何と思われますか?

英語、インドネシア語、体力

●現在どのような資格をお持ちですか?

特にありません。

●過去に海外の経験はございますか?

大学時代に旅行で何度かアジア、米国に行きました。

特にインドネシアでは、10ヶ月田舎町で語学留学を経験しています。

プライベートレッスンでしたので、かなり鍛えられました。

●休日はどう過ごしていますか?

運動をしたり、友人とご飯に行ったりしています。

●お住まいはどうされていますか(可能でしたら大まかなご予算もお教え下さ
い)?

3万円ほどの下宿所に住んでいます。

寝るだけの狭い部屋ですが、毎日、掃除と洗濯をしてくれますし不便はありません。

食事はつきませんが、共同キッチン、冷蔵庫があります。

また、家賃に公共料金も含まれています。

インドネシアではコス/Kosと呼ばれているものです。

会社の寮ではありませんが、全額会社負担です。

(注)コスとは?
http://data.asiadeoshigoto.com/?eid=169234

●インドネシアのどこか好きですか?嫌いですか?

好きなところは、人の温かさ。

働きながらこの国、会社の成長を感じられるところ。

嫌いなところは、渋滞とインフラ、公共交通機関が整っていない事。

●これからインドネシアで就職を考えている人へのアドバイスは何かございますか?

日本では考えられないような経験が出来ると思います。

それは仕事であったり、出会いであったり、様々な場面においてです。

海外での就職を不安に感じたとしても、きっかけは何にせよ、若いうちは特に、興味があればまずは踏み込んでみるべきだと思います。

インタビューを終えて

目の前の目標は今の仕事をローカライズすることですとのSさん。

長期的な目標などは明確には決めていないものの、20代のうちに日本へ帰国することは選択肢にありませんと。

その理由には、当地にいた方が出会いも、任せて頂ける仕事も面白いと思っているとのこと。

新卒での就職がかなり厳しくなったインドネシアで、語学というツールを持ち、周りと相談され、そしてその協力もあってビザが取得できたようです。

これから業務を覚え、それを活かして色んな可能性にチャレンジしたいとのお話。

海外でたくましく生きる力を感じました。

(インタビュー‘14年3月)

協力:セルナ・ファロリクルート

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