東南アジアのラマダン(Ramadan)について
ラマダンとは、元々はイスラム暦(ヒジュラ暦)の9月のこと。
今年(2018年)は、5月17日から6月14日までが、ラマダンの時期です。
イスラム教徒は、この時期の日の出から日没まで断食を行います(例外:病人・妊婦・幼児など)。
日が落ちると断食の時間は終わり、賑やかに食事をとる人たちの姿が見られます。
そしてラマダン明けには、晴れ着を着ての断食明けの祝祭。
いつもと異なる晴れやかな民族衣装を着る人々を見る事ができるでしょう。
断食明けの祝祭を、インドネシアではレバラン マレーシア/ブルネイ/シンガポールではハリラヤプアサと呼びます。
国によっては長期のお休みとなるところもあります。
東南アジアでイスラム教徒が多いのは、インドネシア、マレーシア、ブルネイ(国教としているのは、マレーシアとブルネイ)
各国のイスラム教徒の割合
インドネシア 87%
ブルネイ 79%
マレーシア 61%
シンガポール 14%
フィリピン 5%
タイ 4%
ミャンマー 4%
カンボジア 2%
ベトナム 1%に満たず
日頃見慣れない行事を身近に見られるのも、海外生活の醍醐味です。
企業派遣(駐在)や現地採用などで、イスラム文化圏で生活している人は、異なる文化に触れるいい機会です。
ぜひこの機会を活かして、その国への理解を深めて欲しいと思います。
ただ残念ながら、近年はラマダン月とその前後の期間に、テロが起きているのも現実です。
先日はインドネシアのスラバヤで痛ましいテロがありました。
外務省の安全情報(こちら)などにも、充分目を通しておくようにしましょう。
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