桜リクルート社(マレーシア)黒田セールス&マーケティングマネージャーに伺いました。
●マレーシアで働くということについてお聞かせください。
皆さんはマレーシアという国に対し、どのようなイメージをお持ちでしょうか?
近年は引退後のロングスティ先に人気の場として、日本のマスコミで取り上げられる機会も多くなり、以前と比べ認知度も上がってきたように思います。
しかしちょっと前までは、マレーシアというとジャングルなど、この国の一側面に過ぎないイメージを強く持たれている方が多く、残念ながら、日本に住む日本人にとっては、海外就職先としてのマレーシアの認知度は低いものでした。
現在は少しずつではありますが、マレーシアという国も海外就職の選択肢の一つとして、知られ始めてきているのではないでしょうか。
現在マレーシアには約1400社もの日系企業が進出しています。
30年ほど前に製造業から始まったマレーシアへの日系企業の進出は、現在非製造業へも裾野を広げています。
そういう中で、5年程前から駐在員の現地採用組への移行が徐々に進んでいます。
この国で現地採用として日本人が働く都市圏は、KL(クアラルンプール)を中心としたクラン・バレー(KL、セランゴール州、ネグリ・スンビラン州の一部も含む)、ペナンを中心とする北部工業地帯、JB(ジョホールバル)の大きく分けて3箇所を核としています。
各地の企業数・人口の比率に応じ、凡そ60%、25%、15%の比率でその雇用機会もあると考えられます。
2009年1月、政府のレギュレーションにより我々外国人の就労は、27歳以上(IT業界は23歳以上)、最低報酬総額も月5000リンギット以上との条件が定められました。
特にこの金額はマレーシア人の管理職レベル(課長職)同等と考えられます。
故にマレーシアで働くということは、現地採用組の日本人もその年齢に関係なく管理職として働くということに他なりません。
●企業の求める人材とは?
長く勤めてくれる人でしょうか。
求人を出される企業としては、最低5年は働いて欲しいという希望をお持ちです。
その中で管理職として、パフォーマンスが非常にシビアな目で見られます。
また、海外の日本人社会は他の国同様にこの国でも小さく密接に結びついています。
評判というものも大切です。
何事に対しても誠意ある対応が求められるでしょう。
特に日系企業で働く日本人は、お客様への対応として外部との接触が多く、自ずから社の看板を背負うことになります。
自覚を持ち適切な行動がとれる、即戦力となれる人材が、最も求められている像ではないでしょうか。
●これから働く人へのアドバイスをお願いいたします
就労ビザの取得に際し、学歴(学位)・職歴主義的なところがあります。4大卒(バチェラー)、もしくは短大・専門学校(ディプロマ)、5年以上の専門分野の経験などが必要とされるでしょう。
英語は管理職として、部下へ明確に指示ができるレベルは必要です。
そして、何よりも「何故マレーシアなのか?」という質問に自分なりに答えられる、この国に対する知識と愛情を持ってきて欲しいと希望します。
●御社のサービスについてお聞かせください。
弊社は03年の創業と、業界では最後発のスタートであります。
故に「スピード・信頼・成果創出」をモットーとして、登録者の皆様にはきめ細やかなケアを、且つ企業とのマッチングには大胆に迅速に取り組むべく日々心掛けています。
また弊社の特色とも言えるのが、日本のSPIをマレーシア向けに改良したSAT。
性格傾向検査です。
事前に登録者の方へこの検査を受けて頂き、自己分析の補助に使って頂くと共に特定職務への向き不向きのアドバイスをしたり、長所を見つけ企業側へのご紹介に言葉を添えたりと、幸い登録者からも企業側からも好評を頂いています。
今すぐ転職をお考えでない方も、自己を見つめなおす為に使ってみたいと思われましたら、ご相談に乗りますのでご連絡ください。
桜リクルート社(マレーシア)のウェブサイト
(インタビュー’10年5月)