インドネシアの人材紹介会社、JACインドネシアのコンサルタント小林氏に伺いました。
インドネシアの人材紹介会社、JACインドネシアのコンサルタント小林氏にお話を伺いました。
●インドネシアで日本人が働くということについてお聞かせください。
皆さんがご存知のようにインドネシアは、いわゆる「発展途上国」です。
まさに自分がいるこの国の息吹が感じ取れるほどに、日々この国の人達の生活が豊かになっていくそのスピードを感じることができます。
これは年配の人達には懐かしい風景なのかもしれませんが、私たち下の世代には新鮮です。
先進国で育ち、恵まれた教育を受けてきた日本人がこの国に来て、技術移転やグローバルな考え方をシェアし貢献できることにやりがいを感じることも多いように思います。
インドネシアで働く日本人は約1万人程。
これは他国で日本人が和気あいあいと仕事し、生活するにちょうどいい人数だと言われています。
この国で働いている人の中にはインドネシアが好きな為にとどまっている人達も少なくなく、異国で暮らす人のつながり、助け合い精神が残っています。
日本食レストランやスーパー また、安いマッサージ、スパなども豊富だったり、週末にバリ島へ足を伸ばすなど、世界有数のリゾート地に近いなどリフレッシュにもなります。
ある面、インドネシア人は 和を大切にしたり、NOと言えないところなど 日本人とも似ていて共感を覚えるところもあったり、言葉もアルファベットを用い、英語に近い言葉も多いため馴染みやすいといったところもあります。
実際、ジャカルタでは英語もかなり通じます。
世界最大のムスリム国、テロ、地震などのニュースが日本では取り上げられていますが、現地で働く日本人は、この伸びゆく発展途上国で、そんな問題もたくましく乗り越え、この国の発展と共に成長している感じをおぼえます。
世界に注目される石油・ガス・鉱物、海産物、木材などの天然資源も豊富であったり、2億の人口をかかえるこの国ではさまざまな事業がおこなわれていて、他の国ではなかなか知り合えないようないろいろな事業に携わる人々にも出会えるのもこの国ならではの経験です。
●企業の求める人材とは?
日本本社とのやり取りやお客様とのやり取りなどがある為に、日本人としての対応がきちんとできる人や、現地スタッフとのコミュニケーション能力、異文化理解、英語もしくはインドネシア語の能力(読めればベター)をもつ人材が必要とされることが多いです。
慣れない外国人ではわかりにくい現地の経理・税務や人事関連に強い人材知識があればそれもセールスポイントになります。
ただ、それにもまして必要なのは、世界中どこでもですが、健康、人柄とやる気、責任感です。
●これから働く人へのアドバイスをお願いいたします。
自動二輪・四輪、電機など大手、中小メーカー、物流、金融、ほかサービス企業、およそ1000社の日系企業があり2008年の投資案件も相次いでいます。
インドネシアで働きたい日本人は決して多くなく、勇気をもって飛び込めば日本やほか先進国ではバーが高くてトライできないような思いもかけないチャンスもあります。
売り手市場だといえます。
海外で働きたい若い人にはとてもお薦めの国なのではないでしょうか。
若くして来ても会社を経営陣のニーズで採用されるので、会社の経営を見ていけるチャンスでもあります。
●御社のサービスについてお聞かせください。
日本人、日本語のわかるインドネシア人、英語のわかるインドネシア人などJACのグローバルネットワークを用い、ここインドネシアで年間1000名規模で人材紹介業をしています。
オフィスは、現在、ジャカルタ、チカラン(工業団地地域)、とバリにもあります。
ご紹介料金は企業からもらうため、求職者には一切手数料はかかりません。
そのほか、翻訳、通訳、人事コンサルティング、レンタルオフィス・会議室なども行い、幅広くお客様の現地でのサポートを行っています。
(インタビュー’08年2月)