【海外就職 ミャンマー ヤンゴン】日系企業で働くKさん(男性・20代前半)
東南アジアで現地採用として働く日本人の皆さんの声をお届けする「海外就職成功者インタビュー」、今回は日本の会社から派遣されている20代の日本人男性にお話を伺いました。
海外就職先に「ミャンマー」を選んだ理由は?
私が働く会社は、一般的に言われるベンチャー企業ですが、空きポジション等がある場合には、広く社内公募という形が取られています。
日本で働いていた時に、社内公募されていた海外でのポジションに申し込んだのが、海外で働くきっかけでした。
紆余曲折あり、最終的に働き始めた国がミャンマーです。
海外駐在でしょうか?
皆さんが想像する海外駐在という形とは少し異なります。
日本での厚生年金や健康保険などはそのまま継続ですが、それ以外は特段手当はなく、国内転勤のような扱いです。
ミャンマーでの現在の仕事内容を教えてください。
ミャンマー人の転職をサポートしている人材紹介会社の営業職です。
日系企業の比率は約50%で、残りは非日系企業となりますので、お仕事で打ち合わせ等を行う担当者様は多人種にわたります。
そのお仕事の経験はどのくらいありましたか?
新卒として日本で入社したのが2016年でした。
その為に海外勤務を希望した時の社内面接では「経験不足」とも指摘されましたが、海外で仕事できるチャンスを活かしたく。
海外転勤の社内公募とは?
秋くらいに、海外・日本を含む全拠点のポジションについて、全社員に公募・告知されます。
海外ポジションに関しては、数人の応募があったようです。
書類選考、会社幹部面接時のプレゼンを経て、現地法人責任者面接へと進みます。
当初は別の国の公募でしたが、経験不足の理由でうまくいかなかった時に、ミャンマー法人からのオファーがありました。
ミャンマー・海外で働くために必要なことは何でしょうか?
これはミャンマーに限ったことではないでしょうが、基本はそこで「生活できること」だと思います。
仕事をする前提として、「生活できること」は、とても大切なことだと思えます。
現在どのような資格をお持ちですか?
TOEIC875点です。
過去の海外の経験はお持ちですか?(留学・就職・旅行など)
大学1年の時にドバイに住む親戚を訪ねて、ひとり旅をしました。
また、大学2年の時にアメリカ(合衆国)のサウスカロライナへ8ヶ月間語学留学をしました。
その時は語学研修のみならず、教授の許可を得て授業にも参加させてもらい、これはとてもいい経験になったと思っています。
ヤンゴンでの休日はどう過ごしていますか?
趣味・交流のフットサルやゴルフをして過ごしています。
仕事をしている時もあります。
ヤンゴンでのお住まいはどうされていますか?
地元のアパートを借りています。
家賃は500アメリカドルくらいですね。
キッチン・リビングにベッドルームがある1人用のアパートです。
暑い国ですので、シャワー(お湯)のみですが、勿論のことエアコンは完備されています。
ちなみにヤンゴンは時々停電があるのですが、その設備(発電機)は付いていません。
停電については、数年前と比較すると大幅に改善されたそうですが、現在でも週に2・3回、1~2時間程は起きています。
6月から10月上旬は、雨季による雷雨の影響で、頻度は少し増えていると思えます。
ヤンゴンでの食生活を教えてください。
外食をしています。
お昼は、オフィスにいる時は地元ご飯のデリバリー(1,000チャット)を頼み、外回りの時には地元のレストラン(3,000~4,000チャット)を利用。
夜は会食が多いのですが、日本食をいただいています(30,000チャット・一人あたり)。
*1,000チャット=約70円 2018年9月現在
ミャンマーのどこが好きですか?嫌いですか?
色んなことを始めるのにハードルが低いところが好きですね。
美味しいものを食べることの機会も多いですし、ゴルフなども格安です。
周辺国への旅行なども行きやすいのも嬉しいところです。
反面、ちょっと理解できない習慣もあります。
何故、家賃を1年間前払いなのか?タクシー運転手が全くお釣りを用意していないのか?など。
これからミャンマーで海外就職を考えている人へのアドバイスは何かございますか?
将来の選択肢を考える意味でも、海外に行くチャンスがあるのであれば、なるだけ早く行くことだと思えます。
日本だけの就業経験のみよりも、海外での就業経験があると、自分の将来の選択肢を広げられると思います。
また、ミャンマーに関して言うのであれば、日本人もミャンマー人も色々な種類の人たちがいます。
発展途上の国で、色々な人と会うという経験が刺激や自分の糧となり、何かしら活きてくるのではないでしょうか。
インタビューを終えて
20代は海外で働きたいと思い、社内公募に応募したKさん。
海外へのあこがれは、中学の時の英語を勉強したいと希望し、英語塾通いを始めたころに芽生えたそうです。
大学の時に訪れた中東のドバイ、そこでの土木建築現場で働く外国人労働者との交流。
そこで仕事に恵まれない人がいることを目にし、仕事と人を繋げることの重要性を感じ、それが人材紹介という仕事に目を向かせるきっかけとなったとのこと。
アメリカに留学時代のこと・社内公募にチャレンジしたことなど、色々な経験を聞く中、Kさんの生まれ持った前向きな積極性が、道を切り開き、今ここで働く原動力ともなっているのではないかと思えました。
掲載写真: 「こういう風景が見られるのは、頻繁という訳ではないはずですが・・・・・・日本出資で出来たティワラ経済特区(Thilawa SEZ)の工場を背景に、その前を水牛が練り歩いている様子です。」といただいた1枚。
Kさんがそちらに行くと、何故か高確率でこの光景に遭遇するそうです。(撮影:Kさん)
(インタビュー:2018年8月)
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当記事取材協力は、ミャンマーの海外就職人材紹介会社Dream Job Myanmar