【海外就職 ミャンマー ヤンゴン】日系企業で働くMさん(女性・30代前半)
東南アジアで現地採用として働く日本人の皆さんの声をお届けする「海外就職成功者インタビュー」、今回はミャンマー・ヤンゴンの日系企業で働く30代の日本人女性にお話を伺いました。
海外就職先に「ミャンマー」を選んだ理由は?
家族のミャンマー赴任でヤンゴンに住むことになりました。
ここで仕事をしようと思った1番大きな理由は、暇だったということです(笑)。
お稽古やゴルフ等の選択肢もあったのですが、今しかできないことをしたいと思いヤンゴンで働くことにしました。
海外で働くなんてあまり経験できることではないですし、私の人生においても良い経験となると思ったからです。
ヤンゴンの就職先は日系企業ですか?
日本企業の現地法人で働いています。
就職先での仕事内容を教えてください。
主に引っ越し業務を担当しています。
① 日本人(お客様)がミャンマーに赴任された際のお荷物お届け。
ミャンマー人スタッフに同行して書類のやり取り。
② 日本人(お客様)の本帰国や横異動(他国への異動)の際の下見・お荷物引き取り。
ミャンマー人スタッフに同行し、書類作成やお客様の意向をミャンマー人スタッフに伝達。
③ オフィス業務として、通関の準備や、スケジュール調整、お客様・弊社日本・お客様の赴任国弊社スタッフとメールやり取り。
そのお仕事の経験はありましたか?
経験はありませんでした。
その前はどのような仕事をされていましたか?
日本で10年ほど損保会社に勤務して、主に交渉・お客様や代理店との面談を行っていました。
主人の海外赴任に帯同するために退職をし、ミャンマーに来ました。
ミャンマーでの就職活動期間を教えてください。
約2週間です。
日本人向けのフリーペーパーや、ネット等で現地採用の情報を探し、先ずある人材紹介会社に赴きましたが、私の英語力が乏しく上手くいきませんでした。
次に、連絡を取った人材紹介会社で日本人担当の方と面談し、何社かご紹介いただきました。
今の会社を選んだ理由は、1番最初に採用をいただいたことなど、諸条件を考慮した結果です。
ミャンマー・海外で働くために必要なことは何でしょうか?
ポジティブ思考、語学力、柔軟性、物怖じしないメンタル、笑顔!!
ミャンマー・海外で働くための語学力とは?
ここでの語学力とは英語のことですが、ミャンマーはイギリス領であったことから英語が話せるミャンマー人が多くいます。
それに、欧米の方等もお住まいですので、英語がもっと話せれば・・・と感じる場面は多くあります。
ミャンマー人も第二ヵ国語として英語を話しますので、ネイティブである必要はないと思いますが、スラスラ会話ができるレベルは必要かなと思います。
勿論、ミャンマーで働く日本人の中には、ミャンマー語を話せる人もいらっしゃいます。
現在どのような資格をお持ちですか?
資格なし。
現在、日本に帰った際に新たな業種にチャレンジできるよう、資格取得勉強中です。
こちらはあまり娯楽もなく、時間があるので。
過去に海外の経験はお持ちですか?(留学・就職・旅行など)
ハワイとかグアムとか、旅行だけです。
ヤンゴンでの休日はどう過ごしていますか?
家事、ゴルフ、勉強。
ヤンゴンのお住まいについて教えてください。
主人の勤務先の会社負担で、2ベッドルーム(日本で言うところの2LDK)のコンドミニアムに住んでいます。
ヤンゴンのどこが好きですか?嫌いですか?
【好きなところ】
ヤンゴンは日本食のお店もたくさんありますし、たくさんの日本人が住んでいます。
「何不自由なく」と言うと言い過ぎですが、普通の生活は十分にできます。
また、日本ではあり得ないくらに他社勤務の方との交流もあり、様々な職種や年齢の方とお酒を飲んだり、お話したりでき、素敵な出会いがたくさんあります。
【嫌いなところ】
渋滞が多すぎるところ。
補正されていない道も多く車の乗り心地が悪いですね。
また、嫌いと言うよりは、不便なところは医療面がまだまだ発達していないところ。
ミャンマー・ヤンゴンでの仕事で、喜びを感じることは?
仕事以外でも道中や休憩時間等、ミャンマー人と会話をすることで、英語力が少しずつ上がってきたところです。
また、ミャンマー人は楽しく仕事をするので、毎日笑顔で生活できて楽しいです。
日本で働いている時は「楽しく仕事をする」ということを忘れていたので・・・・・・。
ミャンマーはまだまだ成長途中の国なので、「伸びしろ」だらけでやり甲斐があります。
これからミャンマーで海外就職を考えている人へのアドバイスは何かございますか?
マインド面で言うと、何か上手くいかなかった時に「日本ではこうだったのに」と、日本と比べるとストレスがたまりますし、何も解決しないです。
日本のようにいかなくて当たり前と言うことを理解して、先ず自分の考え方や接し方を変えていく柔軟性が大切になると思います。
海外で落ち込んだ時や悩んだ時、ひとりで部屋に閉じこもっていると病んでしまいます。
日本人会等のコミュニティもあるので、積極的に出向いて、仕事以外にプライベートでもネットワークがあると楽しく過ごせるのではないでしょうか。
海外だからこそ「ワークライフバランス」が大切だと思います。
インタビューを終えて
ヤンゴンに来られて1ヶ月くらいで今のお仕事に就かれたMさん、日々いきいきと仕事されている姿が、ご回答の中からも溢れてくるようです。
仕事を始めることは「ずっと家にいることを心配していたので、賛成してくれました」というご家族のバックアップもあったとのこと。
そのことも、安心して前向きに海外で仕事ができる要因かも知れません。
ミャンマーに限りませんが、帯同家族として海外で働くには、
- 家族の理解
- 派遣元会社の許可
- 滞在国の就労できるビザ取得
などが必要です。
日本で仕事を続けてきた方が、仕事を辞めて、帯同家族として海外に来ると、ふと無力感に襲われる時があるとも聞きます。
色々と確認しなければならない点がありますが、それらをクリアして「働く喜び」は大きいものです。
これは、仕事を経て現地の人たちの普段とは異なる面を見られたりと、ご自身の視野を広げ、考えを深めるいい機会ともなります。
いずれ日本に帰国された後に、ミャンマー・ヤンゴンでのMさんの就労経験は、必ず活きてくるものだと信じます。
掲載写真: 「ヤンゴンで1番有名なシュエダゴンパコダです。」といただいた1枚は、ヤンゴンの象徴 (撮影:Mさん)
(インタビュー:2018年9月)
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当記事取材協力は、ミャンマーの海外就職人材紹介会社Dream Job Myanmar