マレーシア（ＫＬ近郊）の日系企業で働くＡさんに伺いました。

●何故マレーシアで就職されましたか？

両親がセカンドホームプログラムを利用し、ペナン島に住みたいと話していて興味が湧いたこと、また以前勤務していた日本の職場でも、諸々の理由により海外へ転職する人が複数人（コストリカ、オーストラリア、イギリス、インドネシア、ドイツなど）出たことがきっかけです。

●入社した会社は日本企業ですか？

はい。

最初に就職した会社も、現在勤務している会社も日系企業です。

●現在の仕事の内容について教えてください。

物流会社に勤務し、海上.航空輸送をしています。

●（そのお仕事の）経験はありましたか？

前職にて購買業務に携わっていたので、多少輸出入の経験はありましたが、貿易全般の経験はありませんでした。

●その前はどのような仕事をされていましたか？

日本の銀行で、国際送金をする部署に勤務していました。

●就職が決まるまでの活動期間を教えてください。

マレーシアでの最初の就職は、1月に転職を考え始め、2月頃から就職口を探し始め、3月上旬に面接、5月下旬から勤務開始しました（1月～2月は日本国内でまだ勤務していたので、インターネットで探したりと日本から就職活動をしていました。3月に来馬して面接、一旦日本に帰ってビザをまち、その後5月下旬から勤務）。

マレーシア国内での転職は、3月に転職活動開始、4月に内定というものでした。

●マレーシアで働く為に必要なのは何と思われますか？

コミュニケーション能力と、異文化への適応力だと思います。

また、日系企業に多い、サービス残業が苦にならない事も、マレーシアで働くには必要だと思います。

●サービス残業とは、つまり残業代も込の給与だと思いますが、およそ週に何時間程度ありますでしょうか？

数か月前までは、大変忙しい部署に所属していた為、月に60～80時間していました。

現在は、定時に帰れる日が多いです。

●現在どのような資格をお持ちですか？

日本、マレーシア、アメリカの運転免許ぐらいしかありません。

●過去に海外の経験はございますか？

アメリカに留学を含め10年間（16歳から26歳まで）アメリカに住んでいました。

内2年弱仕事をしていました。

●休日はどう過ごしていますか？

普段の週末は、お買い物、マッサージ、お友達との飲み会などですが、せっかく物価の安いマレーシアに住んでいるので、最近またゴルフを始めました。

●お住まいはどうされていますか？

ワンルームのコンドミニアムに一人暮らしです。

●どのくらいのご予算なのでしょうか？

約RM1300です。

●マレーシアのどこが好きですか？嫌いですか？

マレーシアの全般は好きです。

仕事も文化も日本と比較して、ゆったりとした所が好きです。

また通勤面に関しては、支給された車で、コンドミから会社まで通えるので、満員電車で通勤していた頃と比較すると、今のほうが楽です。

しかし、今だに嫌いな所もあり、大きなネズミや、ヤモリが夜になると目につくところが、東南アジア生活にまだ馴染めてないかな。。。と思います。

●これからマレーシアで就職を考えている人へのアドバイスは何かございますか？

就職活動に関しては、目先の給与面だけではなく、会社の社風を見ることが大切だと思います。

駐在員は、あくまでも数年で帰国するので、面接時の印象も大切ですが、ネット等を利用して社風を調べることをお勧めします。

また、偏見かもしれませんが、中華系マレーシア人が直属の上司になる場合、比較的不平を言う現地採用の子が多いように思います。

しかし、それほど英語の必要性がないマレーシアは、どなたでも楽しく働け、のんびりと生活ができる良い国だと思います。

是非、何社か訪問してから就職してください。

インタビューを終えて

会社の社風を調べることとおっしゃるＡさん、上司となる人との個人の相性も大切だが、会社との相性も大切ということをアドバイスしていただきました。

マレーシアで働く経験は大変有意義で生活を楽しんではいるものの、結婚や医療面を考えた長い視点では、将来的にはマレーシアではなく、どこか先進国に移り住むことを思案中とのこと。

一般的に、海外に住んで仕事を始め、居心地がよくなると、知らない間に数年もの時が経ってしまいます。

その間あったであろう日本へ帰国、他国へ移動すべき機会を見逃す場合もあります。

有意義で楽しい生活の中にも、将来の視点を持ちつづけることの大切さを教えていただいたインタビューでした。

（取材’１０年５月）

（取材協力　ＪＡＣマレーシア）
人材紹介会社コンサルタント　インタビューはこちら