【海外就職 インドネシア ジャカルタ】日系企業で働くSさん(女性・30代前半)

ジャカルタの日系メーカーで働くSさんにお話を伺いました。

●何故インドネシアで就職されましたか?

はじめてインドネシアを訪れたのは10年程前に友人と観光でバリ島に来た時でした。

その際、現地の村の人々のあたたかさを感じ、「また行きたい」という気持ではなく「また戻りたい」という気持ちを感じたため、その後再度一人で長期滞在をしにバリ島へ渡りました。

現地の人との交流をするためにも、インドネシア語をもっと学びたく、仕事をしながら実践する中で覚えるのが早いと思いました。

そのために、そのまま現地で仕事を探し始めたのがきっかけです。

また、考え方や文化の違う他の国の人々と仕事をすることにもチャレンジをしたいという好奇心もあったからだと思います。

●入社した会社は日本企業ですか?

初期は現地法人の会社でしたが、その後日本企業に転職し、現在も日本企業です。

●現在の仕事の内容について教えてください。

自社(家電)製品の設計、提案された部品の検証。

試作品作成とその試験。

量産時に製品に問題が発生した場合の設計変更の検討。

エンジニアコストの管理などの技術全般です。

●(そのお仕事の)経験はありましたか?

現在の職場へ転職する以前に、精密機器生産工場の購買部にて技術・設計にからんだ仕事をしていましたが、家電もしくは技術全般の経験はありません。

●その前はどのような仕事をされていましたか?

バリ島で海外挙式のウェディングコーディネーター、そしてジャカルタに移り、精密機器生産工場の購買業務にたずさわりました。

●就職が決まるまでの活動期間を教えてください。

現在の職は1ヶ月ほどです。

●ところで、現在技術(設計 前職も購買部でそのようなお仕事)をご担当ということですが、そのお仕事の素地はどこで学ばれたのでしょうか?

ジャカルタに進出してくる前には、全くこの業界の仕事または専門を学んだ経験はありません。

前職場に就職した際に仕事をしながら、現地駐在社員、日本本社社員とのやり取りの中でひとつひとつ実践をしながら覚えました。

●バリ島に行かれる前の日本でのお仕事はどのようなお仕事をされていらっしゃいましたか?

本当の私の専門は福祉です。

知的障害者の指導または高齢者の介護を専門として仕事していました。

そのため、全く現在の業種は違いますが、相手の気持を考えて仕事をする・・・・・・という理念は変わっていません。

●インドネシアで働く為に必要なのは何と思われますか?

職種に関係なく、現地人のキャラクターを良く知ることだと思います。

文化、生活様式が日本人と違う場合、考え方、仕事の仕方も変わってきますし、日本の方式で押し付ければ反発されることがあります。

インドネシア人とは?を知りながら、指示を出し、少しずつ日本方式に慣れていってもらうことが大事だと思います。

また、根気と褒めのエキスパートになること。

理解してもらえるまで、納得してもらえるまで根気を持ってともに仕事をし、うまくできれば褒める。

この繰り返しだと思います。

自分の気持を理解してくれている人に対しては、必ず最後まで連いて来てくれるのがインドネシア人であると経験上感じています。

●現在どのような資格をお持ちですか?

社会福祉主事、普通自動車免許です。

●過去に海外の経験はございますか?

ありません。

●休日はどう過ごしていますか?

自宅で家事をしながらネットや読書をしたり、主人や友人とショッピングモールへ買い物。

長期休暇の場合は、バリ島へ癒しを求めに行きます。

●お住まいはどうされていますか?

会社が希望したアパートを契約してくれています(予算あり)。

●インドネシアのどこが好きですか?嫌いですか?

好きなところは、ジャカルタは別として、あまり気取らず、気さくな人柄が多いので肩がはらないところ。

嫌いなところは、我先、譲る心の足りないがためにおこるジャカルタの渋滞や、レジなどでも順番を列をなして待つことのできないなど、当たり前のことができていないことに苛立ちます。

わが身を見ず、他人を批判する(昔ながらのインドネシア心を忘れた)人も大都会ジャカルタには多くいることを感じるとさみしくなります。

競争世界ではあっても、互いに助け合い、相手を尊重するという本来のインドネシアの心を思い出して欲しいと思います。

●インドネシアという国でも主たる宗教の異なるバリとジャカルタで生活し、働いた経験上感じたことを「生活の面」、「お仕事の面」でお聞かせください。

仕事面では、同じインドネシアなので基本的にはあまり変わりはありませんが、バリ島は、基本的にのんびりとした仕事のペースです。

職種や職場にもよるかと思いますが、まあ、なんとかなる・・・という考え方で仕事がされている場面を多々見かけました。

それはそれで、ポジティブもとれますし、ネガティブにもとれます。

周囲の人との協調性を大事にするのもバリの人仕事の仕方ではないかと思います。

自分だけが飛びぬけることで、周囲の嫉妬による噂等も非常に気に掛けながら仕事をしていますね。

野望心が足りないとネガティブにとることもできますが、常に互いに協力し、常に公平に共にやっていくという、バリの人ながらの仕事の仕方なのかもしれません。

観光に関わるサービス業が主なので、人と接することが好きな人に向いていると思います。

ジャカルタは、競争心が強く、弱肉強食(?)的な雰囲気を感じます。

これも職場にもよるかと思いますが、様々な地方出身、宗教の人が集まっている都市ですので仕事のスタイル、考え方も様々。

それぞれの民族のキャラクター、長所をうまく使うととても調和のとれた職場になるかと思いますが、時には、日本人である私自身に力不足を感じることさえあります。

ミスをすれば問題が起きる、さぼれば何か問題が起きる、という環境に訓練されていると思います。

ただ、やはり時には、宗教の違い、民族の違いでのすれ違いを目にすることもあります。

そういう面でも、やはり競争世界なのだと思います。

基本的に管理職の立場で採用されることが多いので、ローカルスタッフへのマネージメント力も問われます。

また、業務によっては残業が多いこともあります。

自分自身でうまくコントロールをしないと仕事のためだけにジャカルタで生活をしているようになってしまいます。

生活面ですと、バリ島では私が在住していた頃の平均的賃金は、現在の賃金よりも低かったため、生活も現地の人との大差ないような現地密着型の生活でした。

リゾート地だからといって毎日天国のような生活ができるわけではありませんでした。

ただその反面、やはり現地の人々があたたかいのでアジアでの生活スタイルを好んでいる場合はのんびり生活ができると思います。

ジャカルタでは、アパート生活をしているからか、近所づきあいなどもなく、毎日会社と家の往復をしているのみになってしまっているのが現状です。

ただ、生活水準は日本とあまり変わらなく、食生活や買い物にも不便しません。

友人との週末や休日の食事なども日本のような感じで楽しめています。

仕事で長期休暇がとれれば、海外旅行に行くことも可能なのが、ジャカルタでの仕事のメリットだと思います(待遇面からして)。

ストレスを感じるのは、渋滞。

渋滞しなければ30分もかからない道のりを2時間かける場合もあります。

●これから就職を考えている人へのアドバイスは何かございますか?

インドネシアにて外国人が仕事をするとなると、マネージャークラスの管理の仕事がほとんどです。

その業界に精通しているか、どうかもとても大切ですが、スタッフをどのように教育、指導していけるかのマネージメント能力がポイントになるかと思います。

そのためにも、インドネシアの人のキャラクターをよく観察し、その土地に慣れ親しむことが大事だと思います。

インドネシアには多くの民族がいますが、民族それぞれ性格はバラバラです。

民族性を感じ取れるようになれると、現地スタッフとのコミュニケーションもうまくいくと思います。

現在、外国語は英語ができるほうが需要は多いかと思いますが、やはりインドネシア語を身につけるこも大事だと思います。

自国語を話してくれる外国人には、親しみを覚え、家族のように助けてくれるのがインドネシアの人です(特に、バリ島にてお仕事を希望される場合は、英語力以外にインドネシア語力も問われます)。

仕事上では英語ですべてが進みますが、スタッフの中には英語ができない人も多くいます。

彼ら、彼女らも同じ職場の仲間ですので、コミュニケーションが大事です(特にバリの人は公平に皆を見ているかと観察してます)。

そのため、日常のコミュニケーションがとれる程度の語学力は必要とされます。

仕事に関する知識は後からついてくると経験からも感じてます。

インタビューを終えて

バリ島への旅行で現地の人と触れ合ってインドネシアに興味を持たれたSさん。

お話からは新しいことへの好奇心をお持ちで、それに実際果敢にチャレンジする勇気のあることが感じ取れます。

現在はジャカルタにご滞在、日本やバリ島でのお仕事の経験とはまったく異なる分野へと。

今回、お忙しいにもかかわらず、快くインタビューに応じていただきました。

また、バリ島とジャカルタでの生活(お仕事)を双方経験されていらっしゃるSさんには、その違いなどを教えていただきました。

現地に慣れ親しむ事(仕事上悪い意味でのなれあいの関係になるということでなく、現地の人たちを理解する、またその努力をするという意味)が大事ということは、私たち海外で働く日本人が常に念頭に入れておかなければならないことのように思います。

(取材’08年11月)

(取材協力 JACインドネシア
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