【海外就職 マレーシア ペナン】地元企業で働くMさん(女性・40代前半)

マレーシア(ペナン)の旅行会社で働くMさんにお話を伺いました。

●何故マレーシアで就職されましたか?

以前から頻繁に単身長期海外旅行(主にヨーロッパ)をしていた際、アジア系航空会社便の利用が多かったため、タイランド、マレーシア、シンガポールには頻繁にトランジット目的の数日滞在をしていました。

マレーシアは、多民族の混合度が高く、ユニークで大変興味を惹かれました。

次第に旅行滞在ではなく、しっかりと収入を得られる形で、生活をしてみたいと思い始めたのがきっかけです。

生活の基本はまず一定収入でしょうから。

それで就職活動を始めました。

海外で仕事をする事には、既に10年前に他国での経験がありましたので、あまり心配はありませんでした。

就労が目的だったのではなく、生活の基盤を移しての長期滞在に必須な事項としての就職でした。

現在は当初働き始めたランカウイのホテルではなくホテルへ御客様をお送りするペナンの旅行会社サイドで就労しましたが、同目的です。

●マレーシアでの就職は、マレーシア以外からみますと、まず考えられるのはクアラルンプールなどが通常だと思うのですが、ランカウイからスタートした何か理由はございますか?

大都市で生まれ育ち人生の大半を忙しい雑踏で過ごして来た私にとって同じ海外でも、大都市に訪問はしても新生活への魅力は余りありませんでした。

頻繁に旅行をしていた時も好んで田舎を訪れていた事も影響したのか、偶然にも初めてランカウイを訪れた際、非常に強い印象を受けました。

今の日本が忘れてしまった、長閑な自然と人々の純朴で素直な笑顔と豊かな感情、その日暮らしにも近い大都会に比べ物資も少なく生活水準も低い生活レベルだけど、区域住人同士の強い連帯感、訪問客への手厚いもてなし。

幼少期に慣れ親しんだ生活に触れた様な気分でした。

また風景も日本が高度成長期の頃にはまだ地方で見られていた様な田畑を農耕牛や山羊が群がって草を食んでいる、美しい風景が何処にでも散在し、私の心を捉えました。

これがランカウイ島に対して私の憧憬の念を掻き立たせ、腰を落ち着けようと決意させたきっかけです。

結局、ランカウイ島で6年近く暮らし、その後配偶者の出身地であるペナン島に帰住しました、現在はランカウイに比べ、かなり煩雑なペナンではありますが、でもKL(クアラルンプール)等の大都市に比べると、まだ地方都市ののんびりした風潮があり、気に入っています。

●入社した会社は日本企業ですか?

いいえ、現在の就労会社は全くのローカル企業です。

中華系が多いペナンのカラーをよく反映している会社で、スタッフは皆中華系です。

日本人は私だけですが、日本との提携業務が長く、日本語ガイド業出身の代表者の影響もあって日本に理解の高い社風です。

小規模経営の旅行社ですが、対象マーケットは対日本の旅行会社です。

●現在の仕事の内容について教えてください。

現在は日本の旅行会社からの依頼を全て引き受ける現地の旅行手配会社で、日本人スタッフとして日本から送られてくるメールの日本語<=>英語の全翻訳業、提案や見積り等、販売促進と管理、ホテルやツアー催行に関する全般の業務の対日本窓口業務と、マーケティング業務になります。

多種多様なリクエスト、弊社のスタッフは全てローカルで、日本語不可の者ですからその間で手配業務が潤滑に遂行されるためのツナギ的な位置になります。

●(そのお仕事の)経験はありましたか?

いいえ、しかし現在の業務内容はホテル時代に苦労して積み上げた経験事項が役立っています。

当時は言葉の壁や習慣や人々の気質やら、全てにおいて 日本とは全く異なる世界で色々頭を打ちながら、苦労しましたが、今はそれが強みになっていると思います。

また、旅行業でも意外とホテル内部の事は分らない事も多く、その世界から反対に立場に入ったのも良かったと思っています。

ホテル入社時は日本でのホテルでの就労経験はありませんでした。

日本時代での就労はアパレルの販売、営業補佐から始まり 数々の違う業種(アパレル、旅行、信販)でのカスタマーサービス、コミュニケーション業務をこなしました。

よって特に御客様への応対については全く問題は無かったと思います。

現在の旅行業務については ホテル時代に経験した業務に重なる物も多く、また一種のカスタマーサービスにも共通する内容ですので、その経験を生かせていると思っております。

●すでにお答えいただいてもいますが、今の仕事の前はどのような仕事をされていましたか?

ランカウイ島のリゾートホテルで日本人スタッフとして働いておりました。

当時はカスタマーサービス兼ゲストリレーションが肩書きでしたが、ホテルの意向もありセールスのアシスタント業務ととアシスタントマネージャー業務も兼任しました。

人員が足りない時は 予約課にて日本人の予約管理も行っておりました。

フロントに立つだけではなく、色々なセクションにて ホテルのスタッフが日本人の御客様にに意思の疎通が可能な他の御客様と同様、スムーズなサービスを御提供出来るように 間に入る事が真の業務内容でした。

日本企業ではなく、全くのローカル企業でした。

マレーシア国内では知名度もある会社でした。

マレーシアのランカウイ島はリゾート地ですので、日本人の就職可能先は殆どホテル、旅行社等に限られます。

旅行社は規模の大小が大きく影響されるのを避けて、比較的安定性のあるホテルへの就職へターゲットを絞り、探しました。

ランカウイ島にある日本企業は殆ど皆無でしたので、日系か外資系かは全く気にしていませんでした。

●就職が決まるまでの活動期間を教えてください。

まず人事部に直接コンタクト、面接までこぎつけて、採用が決まるまで約2ヶ月でした。

採用はされたものの、正式に就労VISAが受理出来ない事には就労出来ないため、VISAの許可が下りるのに3ヶ月待ちました。

現在の旅行社は そのホテル時代に応対していた旅行社からのオファーでしたので、活動らしい事はしておりません。

●マレーシアで働く為に必要なのは何と思われますか?

多くの民族が共存している国ですので、まず現地人とのコミュニケーションを取れるだけの度胸とバイタリティー、何事にも笑って許せる、自分の物差しだけで物事を図らない応用力(フレキシビリティー)、この国の何にでも興味を持って接せれる好奇心度を高く持つ事が、就労だけに関わらず、在住(居住)に当たって不可欠だと思います。

パワーが有り余っている人々に揉まれながら仕事をするのですから、少々の思い込みが激しい位の意気込みを持っている方が挫けても凹んでも、立ち直りが早いと思います。

●現在どのような資格をお持ちですか?

特に日本で誇示出来るような資格は一切ありませんでした。

現在も資格については何もありません。

●過去に海外の経験はございますか?

20歳台中盤に数年間、年間契約の正式なビザ取得の元、オーストラリアの免税店で働いていた経験があります。

●休日はどう過ごしていますか?

既婚者ですので、殆ど家事に追われています。

ですが時間が許す限り、ローカルの友人達と遊びに行ったり飲みに行ったりして、現地人の友人達との交流で殆ど時間が終ってしまいます。

あと、絵画を見るのが好きなので、ペナンには数少ないアートギャラリー等にふらっと出かけていって、心の洗濯をしています。

●お住まいはどうされていますか?

配偶者の家族所有の家へ同居中です。

●マレーシアのどこが好きですか?嫌いですか?

好きな処は人々の楽天的な生活観、外国人の受け入れがとっても寛容な事、いい意味で自分本位、(自己中心的ですけど憎めないです) あと、何事においても日本のように他人の眼を気にする必要の無い事です。

総体的に見て暖かでおおらかな人々の気質、各民族系の食べ物のバラエティーさ、です。

嫌いな処はあまり無いのですが、強いて言えば。。。何処へ行っても冷房が異常に効いてて非常に寒いって事です。

日本の冬が耐えられなくて、常夏のマレーシアを選んだのに、いま、冷房による“冷え”で苦労しています。

いつも事務所でカーディガンと靴下が離せません。(笑)

●ランカウイやペナンで生活することのプラス点とマイナス点をお教えください。

ランカウイ島でのマイナス点は海外生活で夢見る優雅な生活水準が期待出来ない事です。

ランカウイ島では生活水準がかなり低いため、日本の生活レベルを頭から全て取り去り、多くの物を期待しないマインドの持ち主であれば、問題無いと思います。

プラス点は世界各国の人々と交流が持てるチャンスが多い。。。事です。

単なる田舎のリゾート島と思われがちですが、意外な事に中華系色の強いペナンと比べ、基本居住民族のマレー人以外に世界各国からの半居住(長期滞在)の外国人率が非常に高く、特にヨーロッパ系は顕著です。

そこにある様々(なコミュニティーに関係を持てれば庶民派ですが国際人に必要なコミュニケーションのノウハウとか学べるチャンスがウヨウヨ転がっていると思います。

ペナン島は小規模ながらKL(クアラルンプール)に近い生活水準が保てるので、問題は無いですが、先述通り中華系がメインで、少し偏る傾向です。

最近ペナン島は 退職後の日本人夫婦にも安心して住める海外のトップに入る都市ですし、特にマイナス面は浮かびません。

●これから就職を考えている人へのアドバイスは何かございますか?

このマレーシアはアジアの国の中でも大変ユニークで先述通り、多様な異なる民族が共存生活をしています。

日本の様にほぼ単一民族で形成される国家と違って、習慣も言葉も文化も違う様々な人々との交流が余儀なくされます。

日本の社会でも応用性は求められますが、【阿吽の呼吸】【言わなくても分る】的な感覚は全く役に立ちません。

自分の事を分ってもらうためにしっかりとした意見と主張を持つ、自立した感覚を持つ必要性があります。

また応用力、適応力、自分の物差しだけで物事を計らない事が重要だと思います。

インタビューを終えて

アジアdeオシゴトの海外就職成功者インタビューをご覧いただき、ご自身の体験が他の方の体験同様に何らかのご参考になればということで、ご連絡をいただきました。

可能性は自ら生み出すものとのタフな精神力が当初の就職活動にも感じ取れますMさん、マレーシアの地方に強く魅力を感じたとのこと。

現在ご活躍の場所をランカウイからペナンに移し、そこの旅行社で日本人一人、オフィスで獅子奮闘されています。

「マレーシアは長く住めば住むほど、魅力の増す、不思議な国、既にドップリはまってしまいました。この国で就労し生活する事はたいへん貴重な経験と思っています。」とのコメントもいただく程にその国を思う気持ちの強さが仕事、そして日々の生活でもプラスに働いているのは間違いないと思います。

好きになって住むのか、住んで好きになるのか。

人によってまちまちでしょうが、仕事(生活)の場であるその国を好きになれるということが、ひじょうに大切なことと再確認させていただきました。

(取材’08年11月)

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