【海外就職 インドネシア ジャカルタ】日系企業で働くNさん(男性・30代後半)
インドネシア(ジャカルタ)で工業団地の管理部門で働くNさんにお話を伺いました。
●何故インドネシアで就職されましたか?
最終的にインドネシアに駐在している友人に勧められた為です。
中学生ぐらいから、将来は海外で働きたいと漠然に思っていました。
いわゆる地方出身者なので、「外の世界が見てみたい」といった単純な理由からだったと思います。
時が経ち社会人になってからは年に数回海外旅行へ行っていましたが、そこで出会う海外在住日本人は目が生き生きと輝いているのに、片や満員電車で疲れきった顔の日本人・・・・・。
30歳を前に以前からの夢が再び大きくなっていきました。
「このままで幸せなのか?」「本当の自分の力を試してみたい。」「外から日本を冷静に見つめたい。」といった疑問と思い。
そして、30歳を過ぎた頃、以前からの海外で働く夢を実現するには最後の時期だと感じ、主にインターネットにて就職活動をしました。
そこで重要視したのは、日本から近いアジアであり、英語が通じる国でした。
その後フィリピンにて採用が決まり、日系製造業でのITマネージャーとして半年働きましたが、契約更新時、日本サイドの意向により「現地採用スタッフはNG」となったため、再度就職活動を開始しました。
その時、友人にインドネシアでの就職を勧められた為、当地で就職活動を開始しました。
●入社した会社は日本企業ですか?
出資比率 9割が日系商社、1割がインドネシアローカル財閥です。
●現在の仕事の内容について教えてください。
日系工業団地管理会社にて、テナントリレーションを担当しています。
入居企業(9割が日系製造業)に対し、トラブル・労務・人事等に関するケアーが主な仕事です。
●経験はありましたか?
いいえ。
●その前はどのような仕事をされていましたか?
日本では、警備会社での管理職。
IT会社での営業などをしていました。
●就職が決まるまでの活動期間を教えてください。
凡そ2週間くらいです。
●インドネシアで働く為に必要なのは何と思われますか?
会社のスタッフレベルは英語を話しますが、それ以外の従業員とのコミュニケーションや普段の生活ではインドネシア語の習得が重要です。
語学習得を積極的に行える人のほうがいいと思います。
また、宗教に対する偏見がある人や、スタッフに対し横柄な態度をとる人などはトラブルに巻き込まれる可能性もありますので、注意が必要です。
●現在どのような資格をお持ちですか?
英検2級。
インドネシアでは、語学力よりコミュニケーション力を問われることが多いと思います。
●過去に海外の経験はございますか?
フィリピン(6ヶ月間現地採用)にてITマネージャー、そしてシンガポール(6ヶ月間現地採用)企業のジャカルタ駐在にて営業を経験しました。
《上記会社時、毎月ハノイへ出張あり。妻はベトナム人で、その時期知り合いました。》
●休日はどう過ごしていますか?
国内旅行(ジャワ島内、バリ島)やゴルフ・ショッピングなどで過ごしています。
●お住まいはどうされていますか?
会社全額負担のマンション(3LDK)に住んでいます。
●インドネシアのどこが好きですか?嫌いですか?
好きな点は、
1、人懐っこいところ。
2、気候が穏やか。
3、治安も比較的よい。
嫌いな点は、
1、自己の責任を認めない(非を認めない)。
2、仕事に対する貪欲さがない。
3、宗教上の制限がある。
4、渋滞が酷い。
などです。
●これから就職を考えている人へのアドバイスは何かございますか?
ジャカルタは、日本から見るとあまり良いイメージの無い都市かも知れません。
しかし、古くから多くの日系企業が進出しており、求人は多種多数あると思います。
また、車・自宅が貸与される等、他のアジアの都市と比べ待遇・給与面は良いと思います。
インタビューを終えて
ご紹介によるメールインタビューに的確なご回答をくださったNさん。
一事が万事、いただいた文章からはお仕事の段取りなどのよさも感じられます。
最終的にはインドネシアにご友人のお勧めにより来られたNさんが海外就職に動き始めたのは30歳を過ぎた頃とのお話。
日本で実務を経験した後の30歳という節目に海外就職を決心された方も他にも多いのではないでしょうか?
インタビューでもありますように、他国で働くに比べ条件面で優遇されているインドネシアでは、日本での仕事の経験ある人材が強く求められています。
(インタビュー’08年)
(取材協力 スタッフサービス インドネシア=>現 セルナ・ファロリクルート)
人材紹介会社コンサルタント インタビューはこちら