【各国比較】東南アジア主要都市のタクシー料金比較
今回は東南アジア主要都市のタクシー料金を比較してみました。
まず、世界の主要80都市に関する調査資料(British online used car dealership Carspring)から見てみましょう。
https://www.carspring.co.uk/taxi-price-index-usd/
ここでは3㎞の距離で、その費用(米ドル)を比較しています。
記載のある東南アジア主要都市(調査対象都市)は、以下4都市です。
3位 ジャカルタ 1.47
7位 バンコク 1.64
10位 ハノイ 2.09
20位 シンガポール 4.01
(ちなみに 78位 東京 15.95)
では、記載のない他の東南アジアの都市のタクシー料金はどうなのか?
世界のDataが掲載されてあるNUMBEOに、東南アジア主要都市のタクシー料金が掲載されています。
https://www.numbeo.com/taxi-fare/
これを活かして、最初の調査資料(British online used car dealership Carspring)の計算方法を当てはめてみました。
3㎞=初乗り金額 + 1㎞の価格の3倍 + 1分間の待ち時間
*8月21日(午後)のレートを使用して米ドルに換算
ジャカルタ(インドネシア) 1.44
マニラ(フィリピン) 1.51
バンコク(タイ) 1.66
ハノイ(ベトナム) 1.91
クアラルンプール(マレーシア) 1.92
ホーチミンシティ (ベトナム) 2.43
シンガポール 3.99
プノンペン (カンボジア) 4.08
ヤンゴン(ミャンマー) 6.08
双方に掲載されある都市のタクシー料金を比べても誤差の範囲です。よって、双方のデータから見てみました。
また、各国を比較するのに、2015年の1人当たりの国内総生産(GDP)の金額(米ドル)と合わせてご参考ください。
カンボジア 1,168
ミャンマー 1,292
ベトナム 2,088
フィリピン 2,858
インドネシア 3,362
タイ 5,742
マレーシア 9,557
シンガポール 52,888
タクシー料金が安い順になっている為、見比べやすいように金額が低い順に並べました。
今回は一覧が判り易いウキペディア(こちら)を参考しました。
総務省統計局に国際連合(UN)の統計資料のリンクとその読み方の説明があります。
ご興味ある方はそちらも合わせてご覧ください。
http://www.stat.go.jp/data/sekai/0116.htm
まず、全体的に日本人はタクシーに乗るというと贅沢をしている様な気分になりますが、東南アジアにおけるタクシーはより庶民の足であることが読み取れます。
特に東南アジアでも物価が高くタクシー料金も高いシンガポールでも、東京の3分の1の価格で利用できることがわかります。
各都市を比べる中で、ハノイやホーチミンシティなどのベトナムの都市が、ジャカルタ、マニラ、バンコクよりも高いのは、タクシー利用がより贅沢なものという位置づけと考えられます。
合わせてベトナムでは、2輪モーターバイクの所有率が高く、それが日常の庶民の足でもあることもその理由のひとつです。
その物価水準からするとタクシー料金が高い2都市(プノンペンとヤンゴン)。
プノンペンの移動は、市内でよく見かけるトゥクトゥク(3輪車)での交渉制(米ドル)とタクシーをスマホアプリで呼ぶのが主流で、市内でのメーターのタクシーはほぼ見かけませんでした(2017年5月)。
ヤンゴンでは、主に現地通貨チャットでの交渉制です。
また、ヤンゴン市内では2輪の乗り入れが禁止されている為、移動には通常のタクシーの使用頻度が高くなります。
近年のUberやGrabなどのスマホ・アプリ利用の普及は目を見張るものがあります。
国によってはタクシーがメーターの使用をしない場合もあり(料金交渉制)、それもまたスマホ・アプリのひろがりを後押しをする要因となっています。
また、交通渋滞の激しいジャカルタなどは、2輪のGrabなどもよく利用されています。
日本から海外就職で現地訪問する際には、タクシーでの移動は便利です。
その国に行く前に、その利用方法とだいたいの料金を調べておくことをお勧めいたします。