【海外就職 シンガポール】日系企業で働くYさん(男性・40代後半)

東南アジアで現地採用として働く日本人の声をお届けする「海外就職成功者インタビュー」、今回はシンガポールの日系企業で働く40代の男性にお話を伺いました。

海外就職先に「シンガポール」を選んだ理由は?

海外駐在員としてシンガポールで働いていた会社で、帰任が決まったのがきっかけです。

ちょうど社会人として20年余りが過ぎ、残りの会社人生をどう過ごし、自己実現を目指すのか、真剣に考えるようになりました。

学生時代から海外で働きたいと考えており、希望通り2ヶ国に海外赴任したのですが、数年のローテーションで日本へ帰任しなければならず、やり残し感がぬぐえませんでした。

また、シンガポール含めた東南アジアが自分にとても馴染み、この土地で新たなチャレンジに向かいたいという気持ちを強く持っていました。

シンガポールからは一旦帰任しましたが、その前に転職の決意は固まっていましたので、思い切って退職をして、シンガポールに職を求めた次第です。

シンガポールの就職先での仕事内容について教えてください。

マテリアルハンドリング機器(商品の生産工場や物流倉庫などで、物の移動に使われる機械)の販売・レンタル・メンテナンスサービスを行う会社で、主に営業関係の業務を行っています。

その他、人事・総務・経理といった管理部門も、私の経験が活かせるところは積極的に関与するようにしています。

就職先の仕事内容・同職務経験の有無は?

業種としては全くの異業種ですが、長年海外畑で働いており、役職者としての人事管理の経験もあります。

現地スタッフおよびお客様とのコミュニケーションや、東南アジアの土地柄、マーケットの特性など、過去の駐在時代の経験が間違いなく活きますし、異業種出身だからこその新たなアイデアやビジネスモデルを構築できれば、と思っています。

日本やシンガポールでの就労経験をお教えください。

新卒で入ったメーカーで長年海外畑を歩んできました。

日本では海外販社のサポート業務、海外駐在時には海外販社の一員として自社商品の拡販に努めてきました。

海外経験という意味では、前の会社で勤めた20年の内、11年間をヨーロッパ(6年)とシンガポール(5年)で過ごしました。

シンガポールでの就職活動期間は、どのくらいでしたか?

日本帰国後にシンガポールを定期的に訪れての就職活動でした。

私の希望する待遇・給与面からは、現地採用としての求人自体が少なく、仕事が決まるまで約9カ月もの時間がかかりました。

複数の人材紹介会社に登録をして、10社強の会社で書類選考、その内5社のインタビューを経て、今の会社に職を得ました。

初めからシンガポールでの就職を希望していましたが、それに見合う求人数が少ないため、一度はシンガポールの周辺国も含めての就職活動に切り替えました。

最終的にはシンガポールに職を得たのですが、東南アジアの他国では該当する職はあったものの、希望給与額との折り合いがつきませんでした。

少なくとも私の場合には、長かったと振り返って思えます。

転職活動を始めた頃は、「仕事は見つかるだろう」と楽観的に考えていましたが、想像以上に狭き門でした。

これは「日本での海外駐在員候補求人」を避けて、あくまでも現地採用にこだわったためでもあります。

日本での就職活動(駐在員)を選ばなかった理由は?

その会社に入社し数年後に海外駐在員になるのでしたら、前の会社を辞める必要はありませんでした。

会社人事のローテーションにより数年間赴任国に行くのではなく、長く1ヶ国に腰を下ろしての仕事がしたいというのが希望でしたので。

シンガポールで働くために必要なのは?

年齢とキャリア(職歴)の兼ね合いでしょうか。

先にも少し触れましたが、40代という年齢とキャリアの場合(特に日系企業)、本社からの駐在員が就くポジションで、そもそも現地採用の求人が少ないのが現実です。

新たにポジションを設けるケースや、日本から進出してきて現地での組織づくりを始めたばかりのケースなど、タイミングも重要ですし、じっくり構えて就職活動を行う必要があると思います。

現在どのような資格をお持ちですか?

TOEIC880点を20代の頃に取りました。

過去に海外の経験はございますか(留学、就学、旅行など)?

大学生の頃、2年間カリフォルニアに語学留学していました。

社会人としては、97年に入社した会社でオランダ・イギリス、そしてシンガポールに合計11年間駐在経験があります。

家族と暮らしたヨーロッパでの生活は、現地校に通わせた子供にとっても、充実した生活だったと会社には感謝しています。

上の娘は今大学生ですが、ヨーロッパでの海外経験が彼女の人生に大きく影響しています。

大学も英語で授業を受けていますし、将来はアナウンサーになりたいと、自らその学校に通い始めて、自立心がとても強い子供に育ちました。

色々と苦労もありましたが、今ではとても良い経験をしたと思えます。

もちろん、私自身も留学や駐在、出張などで20以上の国を渡り歩きましたので、こういった機会を与えてくれた両親や会社には感謝してもしきれない程です。

シンガポールでの休日はどう過ごしていますか?

気分転換を兼ね、料理を作ったりして楽しんでいます。

落ち着いたら、ドラム(楽器)のレッスンを再開したいと考えています。

ドラムは日本でレッスンに通ったら楽しくて、いいストレス解消になりました。

シンガポールでも前回の駐在時代に、2年ほどレッスンに行っていましたが、帰任と転職活動のために休止していました。

ゴルフなども誘われていますので、運動不足の解消と人脈づくりのために始めてみようと思います。

シンガポールでのお住まいはどうされていますか?

家族は日本に住んでいて単身赴任なのですが、2000シンガポールドルの予算で2ベッドルームのコンドミニアムに住んでいます。

ひとりなので、もっと安いHDBフラット(公団)でもいいかなと思って探したのですが、駐車料金なども考慮に入れるとそう価格が変わらないことを知り、こちらにしました。

改めて知ったのですが、HDBフラットもそれなりのところを選ぼうとすると意外に高いものですね。

シンガポールのどこか好きですか?嫌いですか?

気候があったかくて半袖半ズボンですごせるのはいいですね。

ちょっとしたところに出かけても、ドレスコードがゆるいところも助かります。

見た目に厳しくないので、自然体で過ごせます。

一方で、会社や友人とのパーティーなどには皆さん、とびきりに着飾ってその場の雰囲気を楽しんでいるのも素敵だなと思います。

食べ物が美味しいのも、好きな点です。

また、シンガポールから周辺国に気軽に旅行でき、とても便利です。

シンガポールは日本と同様に洗練された場所ですが、実はフィリピンやベトナム、インドネシアなど、人のエネルギーが充満しているところこそ東南アジアの魅力だと思いますし、私も大好きです。

車の運転をするのですが、総じて運転が荒いのが、嫌ですね。

あとはやはり物価の高さが、嫌というよりも苦労させられる点です。

これからシンガポールで就職を考えている人へのアドバイスは何かございますか?

海外就職(転職)活動において、特に海外駐在員経験のある方は、現地採用にこだわらずに日本での海外駐在案件も含み広い視野で、就職活動をされることをお勧めいたします。

年齢的に40代ともなれば、現地採用の求人数も多くはありません。

もしくは、私のように現地採用にこだわりたい方は、やはり時間軸を広くもって、じっくり就職活動を行うことがとても大切だと、経験上痛感しています。

私も転職までに9ヶ月を費やし、その間「私は社会から必要とされていない人間なのではないか」と悩んだ時期もあります。

ただ、チャンスは誰にでも必ずやってきます。

インタビューを終えて

今は改めて働けることがありがたいとおっしゃるYさん。

9ヶ月間に及ぶ長い求職期間は、ご家族の理解とご本人の粘り腰があってのものであり、なかなか他人には真似できないものだと思えます。

2度の海外駐在を経たYさんの決断は、数年のローテーションで海外を移り住むのではなく、自分の意思で長く海外の1ヶ国で働きたいというもの。

何を重要視するかは、人それぞれながら、これも海外就職のひとつの形です。

これまでのご自身の経験を活かして、会社の組織づくりにも貢献したいと楽しそうにお話をされる姿が印象的でした。

 

掲載写真:「シンガポールの夜景にはいつも勇気づけられています」といただいた1枚は、高層ビルから眺めるマリーナベイサンズ(撮影:Yさん)

(インタビュー:2019年3月)

 

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当記事取材協力は、シンガポールの海外就職人材紹介会社パソナ・シンガポール

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