【海外就職 タイ バンコク近郊】日系企業で働くTさん(男性・20代後半)
東南アジアで現地採用として働く日本人の皆さんの声をお届けする「海外就職成功者インタビュー」、今回はタイ・バンコクの日系企業で働く20代の日本人男性にお話を伺いました。
海外就職先に「タイ」を選んだ理由は?
ビジネスチャンスにあふれていると思えたからです。
バンコクの就職先は日系企業ですか?
日系企業です
就職先での仕事内容を教えてください。
企画経営(主にIT投資・PMO)・社内調整・通訳です。
企画経営のIT投資、PMOとは?
IT投資とは、新しいシステムを購入したらどのようにオペレーションに影響するのか、改善効果・ROI(Return On Investment 投資対効果)はどうかを分析・検討していく作業です。
PMO(Project Management Office プロジェクト管理オフィス)は、新システムのプロジェクトの運営や進捗を管理したり調整ごとをしたりしてプロジェクトを前進させる役割です。
そのお仕事の経験はありましたか?
いいえ、ありませんでした。
その前はどのような仕事をされていましたか?
不動産仲介(バンコク)、電子部品技術営業(シンガポール)などです。
タイとシンガポールでの海外就職を比べてどう思われますか?
シンガポールで就労の後、バンコクで半年語学の勉強をし、不動産仲介で働き、現職に至りますが、自分にとっては、シンガポールは生活環境や物価高等、魅力的ではなかったです。
タイは純粋に好きで、今後もバンコクで滞在しようと考えています。
タイでの就職活動期間を教えてください。
1ヶ月半です。
タイの今の会社に入社を決めた理由等など、就職活動についてお聞かせください。
人材紹介会社に8社くらい登録し、担当者と面談や仕事紹介を受けていました。
現職を選んだ理由は面談した際、社長の下であれば働いても良いと感じた点と、給与交渉に応じてくれた点、会社の規模が大きく日本人が少ないため成果を上げる機会があると感じたからです。
タイ・海外で働くために必要なことは何でしょうか?
調整力・交渉力・語学
調整力とは、ものごとを動かすときに必ずスタッフの力が必要になるので、その力をいつどのように借りるかが大切だと思います。
交渉力とは、論理思考でのみ話しても物事は進まないので、相手がどういう感情をもっているか把握して、コミュニケーションしていく必要があると思います。
現在どのような資格をお持ちですか?
特に持っていません。
過去に海外の経験はお持ちですか?(留学・就職・旅行など)
学業及び就労で、アメリカ(合衆国)、ヨーロッパ、中国、シンガポールでの生活経験があります。
小さい頃、父の仕事の関係でアメリカの地元の学校に通っていました。
「人種のるつぼ」の社会であること、様々な考え方があることを学びました。
北欧の大学へは交換留学で行きました。
ヨーロッパ人の自意識や自尊心、西洋教育に基づいた考え方、世界観を学ぶ良い機会になりました。
また、北欧の福祉社会に身をおいて実際に学業生活することができ、純粋に楽しかったです。
日本での大学時代からシンガポールで働きたいと思っており、中国北京の大学で語学を学びました。
シンガポールでは初めての就労経験でしたが、最低3年は働くつもりでしたが、色々とあり、体調不良により1年でやめました。
私生活でもシンガポールは、あまり魅力は無かったです。
気質や考え方は全くそりが合わず友人関係となることはほとんどありませんでした。
タイでの休日はどう過ごしていますか?
タイ人・外国人と遊んでいます。
一人のときはプレイステーション4で遊んでいます。
日本人との付き合いもありますが、皆土日の会社の付き合いがあり時間が取れないため、あまり遊びを目的として会ったりはしません。
会うときは仕事の話、キャリア相談、等情報共有を目的としている気がします。
ちなみに、タイで働く日本人とシンガポールで働く日本人の質は全く違うように感じます。
タイにいらっしゃる方は私生活やタイ人との関係を大切にしているように感じます。
タイでのお住まいはどうされていますか?
コンドミニアム(賃貸月15000バーツ)で暮らしていますが、近々コンドミニアム購入予定です。
タイのどこが好きですか?嫌いですか?
すき:遊び心があるところ、前向きなところ、気候が良い、若い人が多く活気があること(バンコクでは、若い人・家族連れをよく目にします。ショッピングセンターはすごい人の人数でにぎわっており、子供用のイベントを大々的に催しています)。
きらい:車の渋滞、整備不足で未舗装の歩道、約束を守らない人・外国人を騙す人がいること。
これからタイで海外就職を考えている人へのアドバイスは何かございますか?
語学(タイ語・英語)がなければ組織に浸透できません。
また、謙虚な姿勢、丁寧な仕事、新しい発想を作り展開して行く気概をもつことは大切です。
将来の目標や夢をお教えください。
資産を増やし続けること、ビジネスを始める見識を広めることです。
インタビューを終えて
語学が得意で海外生活に不自由は感じないとのTさん。
eメールでの質問でしたが、その的確な返信の早さに驚きました。
こういう点にも処理能力に秀でた方だと推測されます。
現在の職務にもその能力を充分に活かされているのだろうと思います。
日本から見ると同じ東南アジアのタイとシンガポールですが、その国の成り立ちや制度、国民性などはまったく異なります。
実は肌があうかどうかというのは見逃してはならない肝心な点です。
Tさんが感じた事を率直にご回答いただきました。
Tさんの場合は、ご本人の好みも含めて、タイに生活と将来のビジネスの可能性を見出しているようです。
既に40歳くらいにと具体的な話を考えて、パートナーの絞り込み、そして計画的に資金計算も行われているとのこと。
今後海外で新たな日本人の活躍が見られることが楽しみです。
掲載写真:「シロッコのバーあたりから撮ったものです。」といただいたのは夜景が光る1枚、映画「ハングオーバー2」の舞台となった屋上のレストラン&バー(撮影Tさん)
(インタビュー’16年5月)
たくさんの日本人が東南アジアの求人に出会い、現地で就職しています。
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当記事取材協力は、タイの海外就職人材紹介会社 エコアズ・タイランド