【東南アジア就職情報】11月初旬のタイ(バンコク)の状況について
11月初旬、未だプミポン国王の死去(10月13日)にタイ国民が喪に服している期間にバンコクを訪れました。
街のいたるところに、死を悼む肖像画と商業ビル内には記帳所が設けられていたのも印象的なバンコクの風景。
街中を行き来する人たちの多くが黒い服を着たり喪章をつけたりして、その悲しみの深さが思い偲ばれました。
街のいたるところがモノトーンの白黒となっており、いつもの鮮やかな色合いはそこにはありませんでした。
長年の在位期間に国民から敬愛された国王の死が、タイ人の心に深い影を落としているのが判る風景に思われます。
バンコクに住む日本人を含む外国人も、黒い服を着、喪章をつけて弔意を示している姿を目にしました。
しかしながら、黒色の服を着ていなくとも、通常の街歩きには支障はなく、いたってバンコクは平静でした。
和食店には客が集い、ビールを飲んだりもしており、普段と変わらぬバンコクの風景。
ゴルフ場で騒いでいた日本人グループが通報されて軍が来たという報道もありましたが、これはあくまで例外的な事例と考えられ、現在バンコクにいる日本人の皆さんは無神経な行動を避け、一定の言動・行動の配慮をされているように見受けられました。
日本人に想像しやすいのは、昭和天皇の崩御時の日本というのがピンとくるのではないでしょうか?
経済活動では、お祭り行事の自粛もあり、また商品の宣伝活動にも支障が生じているようです。
さすがにこういう時期ですので、やむを得ないという雰囲気ながら、この自粛ムードがどこまで続くか?
そのことが今現在のもっぱら注目される点ではないでしょうか?
数日間バンコクに滞在し、現地に住む人たちと会った限りは、今すぐに社会的混乱が起きるだろう要素はないとの見解が主流を占めている様に思われます。
勿論の事ながら、就職活動などで渡航される方は注意を怠らず、何かあった時の緊急連絡先なども確認しておくことをお勧めいたします。
追記:
在バンコクの日本人に聞く限り、1ヶ月の喪の期間が過ぎた現在(11月22日)、徐々に日常を取り戻しているようです。
ただ、依然周りの様子見的な空気が続いているようですので、故プミポン国王の誕生日(12月)がある年内はこういう雰囲気ではないかというのがもっぱらの見方です。