【海外就職 マレーシア クアラルンプール】日系企業で働くRさん(男性・40代後半)
東南アジアで現地採用として働く日本人の皆さんの声をお届けする「海外就職成功者インタビュー」、今回はマレーシア・クアラルンプールの日系企業で働く40代の日本人男性にお話を伺いました。
海外就職先に「マレーシア」を選んだ理由は?
職を探していたところ、タイミングよく求人があったためです。
合計20年以上マレーシアで勤務しており、ワイフが中華系マレーシア人で、二人の子供もマレーシア生まれです。
クアラルンプールの就職先は日系企業ですか?
日系企業です。(合弁形態)
就職先での仕事内容を教えてください。
不動産関係です。
そのお仕事の経験はありましたか?
いいえ、ありませんでした。
その前はどのような仕事をされていましたか?
製造業です。
マレーシアでの就職活動期間を教えてください。
約一か月でした。
マレーシア・海外で働くために必要なことは何でしょうか?
英語や中国語、マレー語などの語学力と、多様性に対する寛容さかと。
現在どのような資格をお持ちですか?
普通自動車免許。
過去に海外の経験はお持ちですか?(留学・就職・旅行など)
20代の頃1年半台湾、そしてマレーシアです。
約1年半、台湾の工場で修行をしていました。
当時、中国語もろくに出来なかった私ですが、工場長の家に居候させてもらい、食事から生活全ての面倒をみてもらい、周囲の人々がとても親切でした。
マレーシアとの違いですが、景色も言葉も雰囲気も異なります。
台湾は、中華風に、和風(日本統治下の名残)が加わった感じでした。
マレーシア人の奥様との出会いは?
マレーシアに工場管理者として赴任、彼女がオフィスに営業に来て出会い、翌年には結婚をしていました。
当時、私は25歳、ワイフは24歳、30歳までは独身を謳歌したかったのですが、ワイフが私の両親に気に入られてしまい、結婚を急かされて・・・・・・。
お子様の教育など、配偶者が違う国の人(マレーシア人)という事での印象に残ったエピソードなどございますか?
当地では、良い教育をさせようと思うとそれなりに費用がかかります。
昔の話ですが、インターナショナルスクールが、それまで基本は外国人だけ入学出来たのが、確か15年くらい前からでしょうか、ローカルも入学できるようになった時に、急に学費が値上がりました。
クアラルンプールでの休日はどう過ごしていますか?
趣味の音楽と料理です。
クアラルンプールでのお住まいはどうされていますか?
社宅で、家賃はRM4,000前後です。
マレーシアのどこが好きですか?嫌いですか?
好きなところは、緑が多くのんびりしており、多民族で人が優しいところ。
嫌いなところは、なくはないですが、私の信条から多様性に対する寛容として、我慢とか忍耐、あと、細かなところは気にしすぎないことが必要と思っています。
これからマレーシアで海外就職を考えている人へのアドバイスは何かございますか?
語学力とコミュニケーション力を磨き、多様性を理解し柔軟に対応することでしょうか。
20年以上のマレーシアにご滞在とのこと。マレーシアの移り変わりで印象に残った事はございますか?
やはり、一番はKL(クアラルンプール)の土地・建物の高騰です。
道路は相変わらず穴ぼこがあって危険な思いをするときがあり、ひやりとしたり、道路の合流の作りが悪く構造的渋滞がありますが、道路の拡張や整備の取り組みは評価しています。
将来の目標や夢をお教えください。
現職の不動産売買、開発、福祉事業等を通して、地域社会に最大限貢献をしたいです。
インタビューを終えて
20年以上のマレーシア生活で数回の転職を経たというRさん。
転職時には運よく次の仕事が見つかって、ご本人的には転職に困難を感じた事は無いという事。
Rさんが強調するのは、特に人と違う事が許容できないところのある日本人(社会)が苦手な面なのか知れませんが、語学力と多様性に対する寛容さが大事だと。
インタビューのご回答でもある、お子さんを良い教育をうけさせようとするとそれなりの費用が必要という事は、これから海外で暮らそうと思われている方々の将来の生活設計にも熟慮する点だと思います。
将来は事業に成功をして、日本、マレーシア、米国(ハワイ、サンフランシスコ)、ドイツを転々とできたら最高ですと。
海外に根を下ろす日本人の地元(暮らす国)への気遣いと強さを感じました。
掲載写真:マレーシアのリゾート地でもあるペナンのビーチにて(撮影Rさん)
(インタビュー 15年10月)
たくさんの日本人が東南アジアの求人に出会い、現地で就職しています。
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当記事取材協力は、マレーシアの海外就職人材紹介会社 桜リクルート社マレーシア