【海外就職 タイ バンコク】地元企業で働くKさん(女性・30代前半)

タイ(バンコク)の工業団地管理会社で秘書として働くKさんにお話を伺いました。

●何故タイで就職されましたか?

タイが好きでタイ語に興味があり、日本でタイ語を習っていたのですが、もっときちんと勉強したいと思い、日本での仕事を辞めて留学に来ました。

約半年の留学が終了した後もまだ帰りたくなかった為、バンコクで仕事を探しました。

●入社した会社は日本企業ですか?

日本の資本もありますが、タイ企業です。

●現在の仕事の内容について教えてください。

タイ国内にある工業団地のマーケティング部秘書です。

投資を検討している日系企業に対し、土地販売から工場設立及び操業までをサポートしています。

具体的には、プレゼン資料の作成、土地売買契約書の作成、入居企業からの問い合わせ対応、社内での簡単な通訳・翻訳、日本人上司のスケジュール管理等です。

●経験はありましたか?

日本での就労経験はありましたが、秘書職での経験はありませんでした。

●その前はどのような仕事をされていましたか?

日本のコールセンターで研修担当をしていました。

オペレーターの新規採用・面接・育成や、既存オペレーターの業務研修、及び研修に関する必要ツールの作成等です。

●就職が決まるまでの活動期間を教えてください。

約1ヶ月です。

●どのような就職活動をされましたか?詳細をお教えください。

学校での勉強が終了した後、日系の人材紹介会社に登録し、面接を4~5社受けました。

現在の会社が一番最初に面接を受けた会社であり、仕事内容に一番興味がありました。

今年で入社4年目になります。

●現在どのような資格をお持ちですか?

ポーホック(タイ語検定試験)(*)です。

●過去に海外の経験はございますか?

米国で留学経験はありますが、就労経験はありません。

●米国留学経験の期間や内容をお教えください。

英語留学でボストンに約7ヶ月留学していました。

ボストンの特徴は大学・学生が多い為、他の都市と比べて比較的治安が良いところです。

ただし、冬の時期が長く、雪が良く降り、とても寒い毎日でした。

州立大学付属の語学学校に通っていたのですが、日本人が自分一人だけだったので、幸か不幸か必然的に英語を話さなければならない状況でした。

また、住むところは自分でアパートを探しました。

大家さん兼ルームメイトの女性が偶々ESLの先生だった為、家でも英語を分かりやすく教えてもらう事が出来て、とてもよい環境で過ごす事ができました。

●休日はどう過ごしていますか?

最近はとても暑いので外出する気にならず、家でDVDを見てのんびり過ごしています。

●お住まいはどうされていますか?

アパートを借りています。

自分で歩いて探しました。

通勤時間も20分程度なので、とても便利です。

●タイのどこが好きですか?嫌いですか?

好きな点は、人が親切な点です。

タイに来た当初、バス停でバスを待っているときに蚊にさされたのですが、一緒にバスを待っていた年配の方が心配して痒み止めの薬をくれたときには感動しました。

嫌いな点は、秩序のない点です。

地下鉄のエスカレーターで人が左側もしくは右側に寄るという習慣がない為、朝急いでいるときにはちょっとイライラします。

日本の様にもう少し秩序があればいいのにな、と思います。

●これから就職を考えている人へのアドバイスはございますか?

業務は英語のみでOKの所も多いと思いますが、ローカルスタッフと仲良くなるにはやはりタイ語が必要と思いますので、日常会話程度は習得した方が良いと思います。

また、お仕事の分野によって異なってくるかもしれませんが、日本ほど経験を問われる事なく、努力とやる気があればお仕事のチャンスがめぐって来ることもあると思いますので、是非頑張ってください。

インタビューを終えて

タイに魅せられてタイ語を学び、当地で就職をされたKさん。

本格的にタイ語を習いたいとの思いからタイに来られたとのこと。

初志を貫き、ポーホックの試験にも合格されています。

また、英語を話す環境での米国の留学経験もある為にタイ語のみでなく英語での業務にも支障がなく、きちんとした英語を話すことでタイ人のポジションが上の人との折衝にもその経験が生きてきていることでしょう。

単なる秘書にとどまらず、顧客と政府関係、取引業者の間に立ち、獅子奮闘する努力家Kさんの姿が想像できます。

Kさんがご指摘いただいたように現地のスタッフと身近に接するにはある程度のタイ語習得も必要に感じます。

ご回答の中にあるローカルスタッフと仲良くするということは馴れ合いの関係になるということとは異なり、どう周りのスタッフを仕事に引き込んで行くかその手がかりでもあると思います。

(*)ポーホック=タイの文部省が実施するタイ語検定試験。

その名の通り小学6年生(プラトムスックサー6)と同等レベルのタイ語能力を有するとみなされる。

外国人がタイ語習得のひとつのレベルの目的としてこの試験合格を目指す。

当然ながら読み書きなどもある為に本格的にタイ語を習った人でないと合格はむずかしい。

(取材協力 SAGASSタイランド
人材紹介会社コンサルタント インタビューはこちら

あなたも「アジアdeオシゴト」で東南アジアへ

アジオシには東南アジア各国(シンガポール・マレーシア・タイ・インドネシア・ベトナム・カンボジア・ミャンマー・フィリピンなど)の日本人向け求人が毎日アップデートされています。