【海外就職タイバンコク】日系企業で働くEさん(男性・20代後半)
タイ(バンコク)の日系商社で働くEさんにお会いしてお話を伺いました。
●何故タイで就職されましたか?
日本の大学で東南アジアに進出している日系企業の現地化・共生等を勉強していました。
その際その国の言語、文化等にも興味があり、卒業後回りの友人達が就職していく中、タイの大学にタイ語留学にきたのが始まりです。
約8ヶ月のタイ語勉強を一通り終えた後、ある程度はタイ語が不自由することなく使えるようになったので、それを活用すべく就職を決意しました。
●働いていらっしゃる会社は日本企業ですか?
日本に本社のある日系企業です。
業種は専門商社になります。
●現在の仕事の内容について教えてください。
本社側との連絡業務、輸出入手続、各製品の営業活動(既存顧客のフォロー・新規開拓)になります。
●経験はありましたか?
営業は前職で経験がありましたが、現在扱っている製品が非常に多岐にあたるので、慣れるまで時間が必要でした。
また、輸出入手続は未経験でしたが、タイ人スタッフに教えてもらいながらやっています。
殆ど未経験からのスタートでした。
●タイでの前職とは?
前職は日系企業ではなく、韓国系企業にて営業(日系企業担当)をしておりました。
でも社内公用語はタイ語でした。
そこでは、セキュリティーカメラ及び録画装置の営業を日系企業中心にやっていました。
●今回の就職が決まるまでの活動期間を教えてください。
約1ヶ月でした。
●約1ヶ月の就職活動の詳細をお教えください。
人材会社の方と随時連絡を取り合い、気になった事などは遠慮せずたくさん質問させてもらいました。
お世辞に取られてしまうかもしれませんが、とても良くサポートして頂けました。
●日本での職務経験が無い中での就職活動、何か支障はありましたでしょうか?
少なからずハンデ、プレッシャーは感じていました。
ただ、悩んでも仕方ないので、割り切って(開き直って)就職活動しました。
●タイで働く為に必要なのは何と思われますか?
日本での就労経験ももちろん必要かもしれませんが、それよりもタイでの就労経験も重要ではないかと思います。
●現在どのような資格をお持ちですか?
特にありません。
●過去に海外の経験はございますか?
就労目的での滞在はタイが初めてです。
学生時代に旅行で東南アジアに来たことはありますが。
●休日はどう過ごしていますか?
平日に運動する時間がないので、フィットネスで汗を流したり、プールで泳いで気分転換しています。
あとはレストランでおいしいものをたらふく食べます。
最近はゴルフも始めました。
出来るだけオンとオフのメリハリをつけるようにしています。
●お住まいはどうされていますか?
バンコク郊外にあるコンドミニアムに住んでいます。
都心部から離れているので、静かで環境も文句なしです。
●タイのどこが好きですか?嫌いですか?
好きな所は、ほとんどのタイ人と接していて思うのですが、みなさん壁を作らず、最初から受け入れてくれるので、その辺はこちらとしても溶け込みやすいです。
嫌いな所は、渋滞と、うなるような暑さです。
4年もいますが暑さには未だに慣れません。
●これから就職を考えている人へのアドバイスは何かございますか?
よく日本と色々な物事を比較する人がいますが、日本とタイは別の国ですので、同じ物差しを使う必要はないと思います。
自分のタイでの目標等を明確に持ち、焦らずにやるべきだと思います。
インタビューを終えて
大学での研究内容から興味を持ち、新卒でタイに来られたEさん。
当時、同級生が就職していく中、ひとり違う道を歩むことにも不安や迷いは感じなかったとおっしゃっていました。
そのもの静かな風貌からは同年齢にない落ち着きを感じます。
タイに来られて、まずは本格的にタイ語を勉強したとのこと。
その国でその国の人達と働く為には言葉は重要なツールとして本人をサポートするものなのかもしれません。
実際に就職活動では、ご本人の企業サイドに対するアプローチとその持って生まれた性格もさることながら、この言語習得度というものがプラス要素に働いたものと思われます。
また、8ヶ月もの月日を本格的なタイ語習得に当てられた期間、ふと内心不安を感じることもあったでしょう。
しかし、その継続しえたという行為ひとつのなかにもご本人の粘り強さを感じ取れます。
なかなか困難な道に思えますが、これからタイでの就職をお考えの新卒の方にもひとつの例としてご参考にしていただけたらと思います。
(取材協力 SAGASSタイランド)
人材紹介会社コンサルタント インタビューはこちら