～タイで何をするのか？～

みなさん、こんにちは。

前回のコラムから早くも半年。

日本では新年度がはじまり、新しい会社・部署・上司や同僚など新たな環境に戸惑いつつも気持ち新たに仕事に向かっている方が多いのではないでしょうか。

そんな中、新しい環境の中で自身を振り返り次の道を模索するのもこの時期。

前回は何故タイを目指すのか、タイで働く方々が何故タイを志望したのかについてお伝えをしましたが、今回は、今リアルなタイではどんなお仕事があるのか、日本人がどんな分野で活躍をしているのかをお伝えします。

2016年時点で日本人商工会議所に登録をしている日系企業数は1600社となり、滑らかではありますが、増加しています。

さらに日本からタイへの投資についても昨年はタイ政府が設けた新たな優遇制度がスタートし、その前年度の駆け込み申請のため、減少しましたが、2016年に入り少しづつ増加しはじめています。

業界としてはそれまでかなりの比重をみせていた自動車業界はあるものの、食品や環境、エネルギー関連が目立つようになってきました。

それでは日本人の需要はどんな業界・職種であるのか？

割合で示すと、業界別には製造業55％、商社15％、物流11％、IT関連8％、その他サービス業11％。職種別は、大まかに営業60％、製造エンジニア18％、ITエンジニア　12％、事務系9％、経営層（トップマネジメント）1％となります。

日系マーケット向けの営業職、自動車産業をはじめとした製造業での工場長や設備管理、生産管理などの技術職は常時需要があります。

また近年は、タイがアジアの統括拠点となり、他地域へ進出する企業も多いため、タイから周辺国をみる海外営業やマネージメントをするポジションも増えています。

加えてこれまで日本人の需要といえば上記にもあげた製造業を中心とした日系企業向けのものがほとんどでしたが、タイの経済発展に伴いタイ人消費者マーケットをターゲットにした事業展開を進める企業が増えてきています。

タイ国内市場向けとなれば中心はもちろんタイのローカル人材となりますが、日本の品質を届けるため・彼らをマネジメントし日本本社とのコーディネート役となるポジションが新たに出てきています。

業界では第3次産業の小売、飲食、サービスや広告、デジタルマーケティングの分野となります。

例えば、タイでもE-コマースやデジタルマーケティングが急激な盛り上がりを見せていますが、そこに注力をしてタイ人消費者を取り込みたい日系企業向けにそのツールをご案内する営業職、そのツールを構築する過程でのプロジェクトマネジメント職、といった具合です。

昔に比べ様々な業界や職種の需要が出てきていますが、それに伴い、「日本人」ということだけでなく、それぞれの分野で即戦力となる方々の需要が年々高まっています。

海外・アジアでのお仕事を検討する際、もちろん日本の外に出るということも重要ですが、そこで何をするのかが、その後のキャリアに大きく関わってきます。

自分が目指すキャリアはどこにあるのか、そこに近づくチャンスがあるのはどこなのか、という視点でも是非ご検討ください。

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