2016年 東南アジア各国就労ビザ事情 シンガポール

シンガポールの就労ビザ

1-種類

EP(Employment Pass)・・・外国人(日本人など)がシンガポールで働く為に必要なビザです。

S-Pass・・・一定数のシンガポール人を雇用している企業がEPよりも安い給与で外国人を雇う事が出来る就労ビザ。企業により、取得数が異なります。

S-Passで働く社員1名につき、企業は数百ドル/月の雇用税を支払う必要があります。

・就労ビザの申請先は、MOM(Ministry of Manpower 人材省 http://www.mom.gov.sg/

・申請は雇用企業(もしくは代行企業)によるインターネット申請

・申請から許可までは順調に進めば数日程度

・ビザ期限は1‾2年程度、更新時も審査あり

・最近は、外国人比率が極めて高い企業は、EPの審査が厳しくなる傾向

・必要な最低給与額は、MOMのオンライン判定ツールで目安となる額を算出可能

https://services.mom.gov.sg/sat/satservlet

・出稼ぎ労働者(工事現場・メイド等)向けのWP(Work Permit)もあるが、取得できる国籍が決まっており日本国籍者は対象外

2-最低賃金

学歴(4大卒者)は、その人の年齢と卒業大学により基準が異なります(その基準は未公開ですが、一般的に評価の高い大学卒業者の給与は比較すると低め)

大卒者でない場合には、上乗せの給与額が増加します。

大卒者はSGD3500~SGD5000/月の範囲となります。

以下は、四大卒(日本大学を例に)・2年制の専門学校卒を例に、職歴年数・年齢に応じた最低給与額をオンライン判定ツールから算出したものです。

有名私大卒 職歴 3年 25才 SGD3500程度~

有名私大卒 職歴 8年 30才 SGD4000程度~

有名私大卒 職歴13年 35才 SGD4300程度~

有名私大卒 職歴18年 40才 SGD4300程度~

専門卒 職歴 5年 25才 SGD4500程度~

専門卒 職歴10年 30才 SGD4800程度~

専門卒 職歴15年 35才 SGD4800程度~

専門卒 職歴20年 40才 SGD4800程度~

*あくまでも目安としてご覧ください。

給与が$4000の場合を現行レートで日本円にすると、こちらのリンクをご参考

3-学歴

日本人を現地採用するにあたって、4大卒に限って求人募集を出す企業が多く見られます。

特殊技能を持つ職種は4大卒でなくともビザ取得可能(例:料理人、美容師 など)です。

また、給与を多く出すことによって、4大卒でなくともEP取得は可能となります。

ただし、一般的なオフィスワーカーの場合、募集要項も大卒がまずは基準となります。

4-その他

DP(Dependant’s Pass)・・・一定給与以上(2016年現在SGD5000/月以上)のEPを持つ扶養家族が取得する滞在ビザです。

企業の申請・MOMの承認により、申請企業での就労可能となります。

最低給与の基準が無く、パート扱いでも採用できるため、EP雇用の代替として、採用する企業が増えています。

次回はマレーシアの就労ビザについて掲載予定です。

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