JACタイランドの大津氏にクーデター後のタイについて、お話を伺いました。

近年政情が不安定と思われたタイでクーデターが起きました。

タイにいなければわからない点を踏まえて、JACライランドの大津氏にクーデター後の現地の就職事情を伺いました。

●2014年5月に軍によるクーデターがありましたが、その後のタイの現状をお教えください。

5月22日に、昨年年末頃から続いていた当時の政権と反政府派の対立を治める事を目的として、軍によるクーデターが宣言されました。

タイでは2006年にもクーデターが行われた事があり、タイ人は慣れた様子も見せ、大きな混乱はなく数日後にはほぼ平常時の生活に戻りました。

外国人にとっては一時的にも軍事政権になるという事で、行方が危惧されましたが、軍がいち早く治安維持に動いたことで、長らく続いていたデモも収まり、現在は治安、生活、経済活動共に平常時に戻っています。

クーデター以前は、昨年年末から恒常的に続いていたデモ活動により、デモ活動エリアに近づかない限りは危険はないものの、交通や騒音での支障が出ていました。

クーデター以後、デモ隊はすぐに解散され、デモ隊による交通渋滞は解消。

精神的にもより安心した市民生活を送れるようになっています。

このほかにも、軍は観光立国としてのタイを早期に取り戻す為に、これまでの政権が放置してきた空港や観光地での違法タクシーの取り締まりに乗り出すなどの動きをみせており、クーデター以前に比べて、より暮らしやすさが増すのではないかと予想されています。

●クーデター後、具体的にタイでの企業活動には何か支障は起きていますでしょうか?

企業活動については逆に好転しているといえます。

昨年年末から続くデモや議会が解散された事により、予算や投資案件への承認が止まり、日系企業に限らず、影響が出ていました。

しかしクーデター後は、軍が経済活動の回復を最優先事項として掲げ、上記の止まっていた予算や投資案件の承認を進めており、今回の政治的混乱がスタートする前の段階に着実に戻ってきています。

同時に求人状況についてもクーデターによる影響はほとんどないといえます。

●タイで働こうと思っている方々へのアドバイスをお願いします。何か注意する事があれば合わせてお教えください。

東南アジアの中でも多くの日系企業が進出しているタイは、日本人にとって活躍の場が多い国です。

これまでの技術やマネジメントのキャリアを活かしたい方、これから海外でキャリアを積んでいこうという若手の方まで幅広い職種があることもタイの特徴といえます。

近年では製造業を中心にタイにアジアの統括拠点を設ける企業も増え、タイで働く日本人の活躍の場もタイだけに留まらずアジア全体にひろがっています。

タイ(海外)で働きたいという方の理由は本当に様々ですが、なんとなく海外に出たい、英語を使いたいという事だけであまり準備をせずに来てしまうと、こんなはずではなかったと後悔をしてしまう事にもなりかねません。

タイ転職を実現させる為の準備として、まず下記ポイントをしっかり考え、行なってから、就職活動を始められる事をお勧めします。

なぜタイで働きたいのか。

タイでどんなキャリアをつみたいのか。

タイでの生活情報についてのリサーチ。(自分が求めている環境なのか)

●現在の求人動向についてはいかがでしょうか?

タイは業界に関わらず日系企業が多数進出しており、日系マーケット向けの営業職が約半数となります。

これまでは自動車産業が中心となる為、製造業が案件の半数以上を占めておりましたが、近年は日本だけでなく海外に活路を見出すサービス業の案件も増加しています。

また、最近の傾向としては、タイに進出する際の立ち上げ責任者や、タイがアジアの統括拠点となり、他地域(ベトナム、ラオス、ミャンマー、カンボジアなど)へ進出する企業も多い為、タイから周辺国を管理するような仕事も増えてきました。

こうしたポジションでは待遇面も従来の現地採用に比べると高くなってきています。

●御社のサービスについてお聞かせください。

JACリクルートメントは、1975年英国ロンドンにて発足。

現在はアジア9ヶ国で最も強いネットワークを持つ日系人材紹介会社として、タイでも最大規模且つ高水準の人材紹介サービスを提供しております。

業界別(製造業、IT、サービスなど)に特化した専門コンサルタントが、皆様の転職のサポートをさせていただきます。

タイ転職にご興味をお持ちの方、まずはお気軽にご相談ください。

JACタイランドのウェブサイト

JACタイランドスタッフブログ

(インタビュー’14年7月)

あなたも「アジアdeオシゴト」で東南アジアへ

アジオシには東南アジア各国(シンガポール・マレーシア・タイ・インドネシア・ベトナム・カンボジア・ミャンマー・フィリピンなど)の日本人向け求人が毎日アップデートされています。