2013年タイ(バンコク)で創業したエコアズ・リクルートメントの小野アドバイザーに伺いました。
2013年タイ(バンコク)で創業したエコアズ・リクルートメントの小野アドバイザーに伺いました。
●タイで働くという事の現状についてお聞かせください。
2015年のASEAN経済共同体に向け、今まさに東南アジアは大躍進の時代です。
「チャイナ・リスク」という言葉が謳われて久しいですが、ご存知の通り日系製造業の拠点のASEANへのシフトが一層加速化しています。
日系企業のみならず世界中の企業が今ASEANに目を向けており、その本社機能として期待されているのがタイです(参考:海外からのタイへの直接投資6,500億円のうち3,500億円が日本からによるもので、日本が突出している)。
既に在タイ日系企業数は10,000社を超えているとも言われ、それに伴い在タイ邦人数も年々増加、公式発表は60,000人程度とされておりますが、実際数は150,000人にのぼると言われており、バンコクのスクンビット地区は世界でも最大規模の日本人街となりました。
商社、製造業における営業職や技術職・事務系の職種は依然としてニーズ高く、より経験のあるレベルの高い人材が求められる一方で、在タイ日本人向けにサービスを展開している企業からの求人も増えています。
例えば従来からニーズのある旅行業、不動産業、レストランでのカスタマー・サービスはもちろん、最近ではスパやマッサージ、塾講師、英会話学校でのカウンセラー、クレジットカード会社のカスタマー・サービス窓口、コーチング会社でのアシスタント業務等々・・・・・・。
サービス業においては、確実に幅広いフィールドでの求人が増えてきています。
中には結婚相談所のアドバイザーやゴルフ場での受付業務等、海外ではなかなか珍しい日本人向け職種もございます。
●企業の求める人材は?
商社・製造業において、タイはASEANのヘッドオフィスとして、今や企業の世界戦略上においても最も重要な拠点の一つとなっています。
関連職種における経験及び外資系企業や現地のスタッフと対等にコミュニケーションのとれるレベルの英語力は勿論のこと、加えてマネージメントや社内調整においてタイ語を求める企業も増えてきています。
日系企業をはじめとする外資系企業のローカル人材育成の結果も徐々に現れてきており、ここ数年で優秀なタイ人人材も育ってきており、今まで駐在員や現地採用人材のポストにタイ人が取って代わってきており、社内でタイ人スタッフと対等な立場で競争に勝ち残っていく必要もあります。
最近ではタイ人上司が日本人スタッフを管理するという光景も珍しくありません。
サービス業に関しては製造業・商社に比べると、専門的な経験が求められることはありませんが、従業員とのやりとりがタイ語の場合が殆どのため、社内会話レベル程度のタイ語は必須です。
いずれにせよ、35歳ぐらいまでの人材を求める求人が全体の9割以上であり、同時に以前と比べ過去の職歴に対し、企業側の見る目が厳しくなってきています。
いかなる理由であれ過去に転職を繰り返している場合、条件の良い職種への就業チャンスは激減します。
一方でタイは世界有数の就労ビザを取得しやすい国なので、20代半ばで社会経験が少なめの方でも、しっかりとした目的意識及び柔軟性に加え、社交性と高レベルな語学力を兼ね備えている方は、タイほどチャンスの多い国は無いのではないかと思います。
●これから働く人にアドバイスをお願いいたします。
「アジアdeお仕事」に求人掲載後、日本国内からの問い合わせを非常に多くいただいておりますが、その大半の方が「何となく興味があるから」という理由で応募されてきています。
「本当にタイで働く気があるのか」という事が、採用する企業が重視する一つのポイントであり(これはタイのみならず各国共通ですが)、まずは現地に来ていただくのがチャンスを掴む一番の近道です。
また日本人向け求人の増加に伴い、大変残念ではありますが日本人現地採用者に対し、ビザ及び労働許可証を取得せずに違法行為で就労させている企業が増えているのも現状です。
個人で企業に直接応募する場合は、条件面を曖昧にせず、自己責任のもとで納得行くまで最後まで確認する作業が必要になってきます。
●御社のサービスについてお聞かせください。
弊社はバンコクを中心に独自のネットワークを持ち、製造業からサービス業まで幅広い求人を提供させていただいております(90%がバンコクの求人)。
正式なお仕事のご紹介にあたっては、基本的に弊社オフィス(バンコク)にて面接を受けて頂く必要がございますが、タイ在住でない方に関しましては、状況に応じては、まずはスカイプによるご相談も承っております。
海外での就職なので何かとご不安な点も多いかと思いますが、ご内定後の入社まで安心して就職活動に臨めるよう弊社にてサポートさせていただきます。
アジアでの経験豊富な専任コンサルタントが、マンツーマンで貴方の就職活動をサポートさせていただきます。
タイ就職に本気の方、大歓迎です!
(インタビュー’13年12月)