シンガポールの人材紹介会社、東京エグゼクティブ・リクルートメントの荒屋社長に伺いました。
シンガポールの人材紹介会社、東京エグゼクティブ・リクルートメントの荒屋社長にお話を伺いました。
●シンガポールの労働市場についてお聞かせください。
2008年に起きたリーマンショックの後、日本は昨年過去最高の失業率(5.7%)に達し、雇用機会の大きな後退ないし喪失が大きく表面化しています。
一方、ここシンガポールでは、失業率は最高で5.9%の高比率に達したのですが、経済の立ち直りが早かったこともあり、労働市場は相対的に明るい材料が多く見受けられます。
日系企業はシュリンクしていく日本市場から、その視野を海外へ向けてきていますが、日本から海外に出るということは、その足ががりをどこに置くかが第1の問題となります。
その足がかりの候補に名前が多く挙がる拠点は、日本からのアクセスがよく、しかも税制の有利なシンガポールです。
シンガポールに進出している日系企業では、実際にこの地をハブとし、中東・中国・インドの市場へ打って出る戦略をとるために、各社のエース級の人材を送り込んでいるところが増えてきています。
そのことはとりもなおさず、日系企業がとらえるシンガポールという国の優先順位度が、次第に上がってきているからとも言えるでしょう。
このためこの地で働く人材は、他国よりもより優秀な方が求められています。
●企業の求める人材とは?
東南アジア市場全体を見据えるシンガポールでの企業活動においては、シンガポールの現地法人は決済権を持つ拠点である必要性が高いと言えます。
そこで働く現地社員は、現地採用とは言え、実力があり(採用後に日本本社採用となり、本社に転籍した方の例が弊社のご紹介者でいらっしゃいます)、より専門性の高い人が求められます。
企業として、現地採用と駐在員とのベストミックスがここでの会社運営では必要です。
シンガポールの日系企業で求められるのは、会社の中で本来も実力を存分に発揮できるそのような優秀な人材と言えるかもしれません。
●これから働く人へのアドバイスをお願いいたします。
ただ単に日本の大学を卒業しただけではなく、社会での特色ある経歴を持った人になることでしょうか。
海外というステージで他国の人間と肩を並べて働くには、今までのステレオ・タイプの日本人ではだめだということですね。
企業がグローバルなステージで戦っていく中で、これからの日本を担うべき若い人たちは、日本の大学を卒業することを考えるよりも、色々な意味で特色のある海外の大学で勉強して行くのも選択肢のひとつに入れてはいかがでしょうか?
海外で共通言語となっている英語を基礎に、専門性の高い海外の大学学部を卒業することなどが、これからの企業の人材には求められるのかも知れません。
日本人はもっと色々なバラエティを持った人たちが、特徴のある企業で育ち、ここアジアで自ら稼ぐ能力を持った人材となって行って欲しいと思います。
●御社のサービスについてお聞かせください。
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担当するコンサルタントも経験が豊富、素早い対応と適切人材の紹介をモットーにしています。
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(インタビュー’10年1月)