日系メーカーの営業として働くKさんとお会いし、お話を伺いました。

●何故シンガポールで就職されましたか？

実は今回が2回目のシンガポールでの滞在です。

数年前に初めて駐在した国がシンガポールで、今回は自ら戻ってきた形となります。

駐在した数年間は「さぁ今から」という時に、外的要因により帰国となりました。

自分の中では不完全燃焼の気持ちが強く、帰国後も海外で仕事をしたいという気持ちが残りました。

帰国後に海外就職とは考えていたものの、シンガポールにこだわったのではなく、香港やタイも視野に入れて就職活動をしました。

メーカー相手の営業をしていたので、生産拠点が海外に続々とシフトしていくのを身をもって感じました。

そういう中での海外就職との判断でした。

結果、家族が住んだ事のある、慣れたシンガポールという事になりました。

●入社した会社は日本企業ですか？

はい、日本の会社です。

●現在の仕事の内容について教えてください。

現在はシンガポールに住んで周辺国への主に日系メーカーへの営業をしています。

将来的にはシンガポールから他の周辺国へ異動する可能性も高いと言われています。

●（そのお仕事の）経験はありましたか？

営業として担当する商品は異なりますが、元々メーカーへの営業を長年やっておりました。

その関係上、重なる業務知識はありました。

また、顧客も重なっています。

●その前はどのような仕事をされていましたか？

電子部品を扱う商社でメーカーへの営業をしておりました。

シンガポールへの転職後、1社短期間ですが他業種のメーカーの営業をしました。

●就職が決まるまでの活動期間を教えてください。

日本からシンガポールへの転職は、シンガポールの人材紹介会社へ登録後、面接に1度当地に来ただけでした。

シンガポールでの転職活動は、複数の人材紹介会社に登録後に、2回の面接を経て、現在の会社に入社しました。

1度目の転職が不本意なところもありましたので、今回は慎重にやったつもりです。

期間で考えてみると、1回目2ヶ月、2回目4ヶ月(途中2ヶ月中断含む)です。

●シンガポールで働く為に必要なのは何と思われますか？

シンガポールに限らないと思いますが、現地の文化や歴史を尊重し、受け入れる事。

そういったものに無理解だと、周りの協力を得られずに、自分自身が苦労をします。

●現在どのような資格をお持ちですか？

特に持っていません。

●過去に海外の経験はございますか？

2年程の駐在期間以外には特にございません。

●休日はどう過ごしていますか？

近隣諸国への旅行、家族と共に休日は過ごしています。

●お住まいはどうされていますか？

コンドミニアムをユニットで借りています。

予算は1ヶ月約3,000シンガポールドルです。

シンガポールでコンドミニアムを借りると最低でもこれくらいはしますね。

●シンガポールのどこか好きですか？嫌いですか？

好きなところは、寒くないところ、花粉症が発症しない事、安全で暮らしやすいところです。

また、人種・民族・文化がまじりあって好奇心が刺激されて楽しいですね。

嫌いなところは、バスの運転の“雑”なところ。

乗客に加減速を感じさせないようになんて気遣いは皆無で、前後左右時には上下のGを常に発生させており気をつけていないと車内でふっ飛んでいきます。

他には、日本的なサービスを求めると色々と感じる事はあるのでしょうが・・・・・・。

●これからシンガポールで就職を考えている人へのアドバイスは何かございますか？

まだ若い方は来てみてやってみればいいと思います。

失敗してもまだ大丈夫でしょう。

実際働くという点では、大切なのは日本人としての仕事観だと思います。

海外で働くにも、特に日本人がらみでの仕事には欠かせないものですね。

インタビューを終えて

40歳代での家族を伴っての海外転職をされたKさん、17年間の商社勤務で培った営業経験が転職の力になった様です。

ご自身の経験を淡々と的確にお話しいただきました。

その為、時間の関係上、駆け足でのインタビューになりましたが、かなり多くの事を聞かせていただきました。

家族と一緒に海外に移り住むには、一大決心だったと思います。

海外転職は、ある年齢以上になると、家族の理解と協力が欠かせないものだと感じたインタビューでした。

（インタビュー’13年6月）

協力：ARCHAGENT PTE LTD