【海外就職 シンガポール】会社経営者のKさん(男性・60代前半)
シンガポールでコンサルタント業を営むKさんに伺いました。
●何故シンガポールで就職されましたか?
20代後半に日系企業の駐在でシンガポールに来ました。
帰任後、転職し米国に駐在にもなりましたが、シンガポールで結婚した妻(シンガポール人)が帰国したいとの希望を持ち、また私自身もシンガポールで働きたいとの気持ちを持っていたので、思い切って戻ってきました。
●戻ってこられたのは何歳の時ですか?
37歳の時です。
●シンガポールに戻られた当初に入社した会社は日本企業ですか?
いいえ。
米系企業です。
私の仕事は日系担当コンサルタントでした。
●現在の仕事の内容について教えてください。
先程お話ししました米系企業から独立し、自分の会社を立ち上げました。
日本企業のシンガポールへの進出などのお手伝いをさせていただいております。
おかげさまで昨年20周年を迎えました。
●(そのお仕事の)経験はありましたか?
最初のシンガポールへ駐在した会社でも総務経理畑でした。
米国への駐在も同様でして、シンガポールに戻ってからは他社様のお手伝いをする形で、同じ職種とでも言えるでしょうか?
外からサポートするという形ですが。
●就職が決まるまでの活動期間を教えてください。
シンガポールに戻ってきた時は、2ヶ月です。
人材紹介会社に足を運んだ帰り道に、以前の取引先の人間にばったり会い、ちょうど日本人を探しているのでとその会社に誘われました。
●シンガポールで働く為に必要なのは何と思われますか?
英語と仕事の専門能力です。
●現在どのような資格をお持ちですか?
特にありません。
●過去に海外の経験はございますか?
シンガポールに戻ってくる前、当地に8年間、そして米国に1年間駐在でいました。
●休日はどう過ごしていますか?
ゴルフや読書をして過ごしています。
●お住まいはどうされていますか?
シンガポールの家を売却、日本に購入し、当地では賃貸でコンドミニアムに住んでいます。
●シンガポールのどこが好きですか?嫌いですか?
好きなところは、シンガポール人のフレンドリーさとおおらかさです。
嫌いなところは、いい加減なところです。
同じようなところが好きでもあり、嫌いでもあり、面白いですね。
●これからシンガポールで就職を考えている人へのアドバイスは何かございますか?
シンガポールで就職することについて、自分の専門性を熟慮する事でしょうか?
これは起業する時も同じです。
起業する場合には、他にも「自己資金をある程度準備する事」「年齢を考慮する事」「出資者に関して気をつける事」でしょうか?
自己資金は言うまでもなく自分の会社です。
その意識を持って経営に当たる事。
年齢に関しては、人にもよりますが40歳をひとつの基準でと思います。
加齢は思った以上に腰が重くなります。
それと共に家族にかかる費用も重くなってきます。
出資者に関しては、長い間に様々なトラブルを見てきました。
また、その解決にかなりの労力をかけたこともあります。
インタビューを終えて
穏やかにシンガポールで起業するまでも含めた今までの事を、淡々とお話しいただきましたKさん。
日々忙しく働かれている為か、見た目は未だ60歳を超えられているとは思えません。
まだまだ働きますとおっしゃる姿に、元気な海外在住日本人の姿を見た思いです。
その中には、70年代後半からのシンガポールの発展を身を持ってご経験、その事がシンガポールで事業を続けられる事の自信ともなっていると感じられます。
シンガポールで起業する方のお世話も見てこられた為か、アドバイスは主は当地で起業を考えられている方へのものとなりました。
(取材’10年9月)