【海外就職 シンガポール】日系企業で働くMさん(女性・20代後半)
シンガポールの日系旅行会社で働くMさんに伺いました。
●何故シンガポールで就職されましたか?
ここに来る前には中国の上海に勤務しており、自分自身のキャリアを積むために、やりたい業務があるここシンガポールへの転勤を希望しました。
シンガポールに来たくてここで仕事をさがしたというのではなく、ここに私のやりたい仕事があったというのが異動した理由です。
●入社した会社は日本企業ですか?
日系企業ですが、本社はここシンガポールです。
●現在の仕事の内容について教えてください。
航空券手配、旅行見積もり、添乗などを含む旅行業務全般です。
ただ、顧客は100%現地の人たちです。
●(そのお仕事の)経験はありましたか?
はい。
●その前はどのような仕事をしていましたか?
大学を卒業してから、これまで同じ業界、旅行業界で働いています。
●就職が決まるまでの活動期間を教えてください。
WEBサイトの上海の求人を見て、メールを送りました。
その後、会社から連絡があり、1週間後に入社が決定しました。
私の場合、日本での仕事も中国とのからみが多く、大学の専攻の中国語も仕事で使っていました。
そういう理由でしょうか。
即戦力の入社となりました。
こちらシンガポールへは社内での面接のようなものを経て、異動してきました。
●シンガポールで働く為に必要なのは何と思われますか?
これは特にシンガポールに限ってのことではありませんが、同じ夢、これは大きなこと小さなことにかかわらず、を持ち続けること。
その夢を実現する為の意思を持つことでは。
3年後、5年後の自分を想像するということは大切に思います。
その為には、何が必要かが見えてくるのではないでしょうか。
●現在はどのような資格をお持ちですか?
英検2級、中国語検定準2級、旅程管理資格を持っています。
●過去に海外の経験はございますか?
前に仕事で上海にいたのとは別に、高校時代に1ヶ月半程度イギリスに短期留学していました。
あとは日本での仕事として中国は月に1回は訪れていました。
●休日はどう過ごしていますか?
友人とランチに行ったり、本屋に行ったりしています。
●お住まいはどうされていますか?
コンドミニアムをシェアーしています。
全額ではありませんが、会社の補助ももらっています。
シンガポールは住宅費が高いですね。
●シンガポールのどこが好きですか?嫌いですか?
好きなところは、緑が多いところや花が街にあふれているところです。
空もきれいですね。
国際色豊かで、色々な食べ物が安く楽しめるところもいいですね。
嫌いなところは、小さな国だからでしょうか、みんなだいたい行くところが決まっていて、祝日などには、地下鉄や、ショッピングモールが大変込み合っていて出かけるとどっと疲れがでてしまうところでしょうか・・・・・・。
●これから就職を考えている人へのアドバイスは何かございますか?
これからの国際社会を生きていくためにも、自分の持ち得ているものを最大限に生かして、自分をアピールすること。
また、常に意見を求められるので、言うべきことは明確に言うこと。
それが自信にもなっていきます。
けっして、情熱や将来のビジョン無くして、単なる海外へのあこがれなどで海外で働くとやっていけなくなります。
仕事は体力的にも決して楽ではありませんので、何の為に自分はここにいるのかを答え得る自分でいてください。
インタビューを終えて
顧客はすべて地元の人たちです、と明るくおっしゃるMさん。
数年後の将来の自分を思い描くことが大切とご自身の姿勢を語っていただきました。
こういう人になりたいという気持ちも合わせて、将来の自分に向けて努力する強い意思をお持ちのようです。
お話を伺い終えた時間はすでにディナータイムを大きく過ぎていましたが、それではオフィスに戻りますとおっしゃって去って行きました。
とかく人は自分の境遇を他の要因のせいにしたがるものですが、Mさんのお話に、将来の自分は今の自分次第(今の自分は過去の自分を反映したもの)ということを感じました。
ご本人は、一時諸々な事情により実家に帰られたそうです。
そこから一転し、上海、シンガポールと仕事をされてきました。
その起点になったのは田舎から見たウェブサイトでのひとつの求人であったそうです。
このアジアdeオシゴトも海外就職をお考えの皆さんの前向きな起点になれたらと思います。
(取材’08年11月)