【海外就職 タイ バンコク近郊】日系企業で働くHさん(男性・50代前半)
タイ(バンコク近郊)の日系メーカーで技術者として働くHさんにお話を伺いました。
●何故タイで就職されましたか?
これまで携わって来た金型の仕事が事業部ごと外注移管され私の技術が生かされなくなった為。
技術が生かせるとの事でタイに来ました。
●入社した会社は日本企業ですか?
日系企業です。
●現在の仕事の内容について教えてください。
タイ人に指導も兼ねて改善(品質、納期、コスト)が今のところ主な仕事です。
●経験はありましたか?
金型製作等の仕事を通じて経験しました。
●その前はどのような仕事をされていましたか?
金型に関する仕事で約30年です。
●就職が決まるまでの活動期間を教えてください。
2~3週間です。
就職活動と言えるべきアプローチは私自身していませんが、タイで登録した就職斡旋会社にお願いして現在の会社を紹介して頂きました。
●タイで働く為に必要なのは何と思われますか?
タイに限られる訳ではないですが、私は仕事に対する自信と常に前向きな心構え、そして感謝の気持ちを持って日々頑張っています。
●現在どのような資格をお持ちですか?
技能検定
成型研削 1級
仕上げ加工 1級
●過去に海外の経験はございますか?
アメリカに3年と半年赴任していました。
●米国とタイの双方で働かれてみた違いなど、どのように感じられていますか?
米国は国土が広くあらゆる生活についてスケールが違います。
特に家族で行くと子供の英会話力の伸びには驚くほどです。
タイは常夏の国、暑さに慣れるまでは大変でしたが今ではタイでの生活をエンジョイしてタイ人ともスキンシップを取りながら仕事しています。
ただどこの国に行っても同じだと思いますが海外で仕事する場合、仕事が出来ずなめられたら終わりだと思います。
プライドを持って時にははったりでもいいから絶対弱みを見せないことです。
●休日はどう過ごしていますか?
GOLFと囲碁です。
●お住まいはどうされていますか?
コンドミニアムに入っています。
●タイのどこが好きですか?嫌いですか?
物価の安いこと、又好きなゴルフが毎週出来ることです。
タイの会社は若い人が多く活気があり良いですね。
●これから就職を考えている人へのアドバイスは何かございますか?
一概にアドバイスと言ってもそれなりの年齢で受け取り方や考え方が有り、あまり参考にならないと思いますが一言。
健康第一でこれまでの知識や経験を生かし現在の会社に貢献出来ればと思っています。
又人生一生勉強、あらゆる面で前向きに取り組むことが大切です。
私も50歳半ばですがこれからだと思っています。
●タイでのお仕事、中高年日本人の求人についてお気づきになられた点などございましたら、お教えください。
私の知ってる範囲では定年後タイで働いておられる方 また現地採用の方といろいろおられます。
しかし皆それまでに海外経験のある方がほとんどで、しかも意欲があります。
インタビューを終えて
ご自身の持つ技術を生かすべく、タイで仕事を見つけられたHさん。
現在は単身とのことですが、2年後にはタイで奥様と一緒に暮らすつもりとのこと。
インタビューの中でも生産現場での奮闘ぶり、仕事への強い情熱を感じます。
指導をされる立場に何より必要なのは周りを引き込む、情熱ではないかと思います。
そのことをこのインタビューの中で再認識させられました。
また、今に安住することなく、常に前への「人生一生勉強」というお言葉が印象に残りました。
裾野が広い自動車産業を中心に発達したタイの生産現場。
そこでは、現地の人達に指導ができるしっかりとした技術を持つ、海外での業務経験がある中高年の方々には、積み重ねられた経験が生かせる国のひとつと言えるでしょう。
(取材協力 SAGASSタイランド)
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