シンガポールは東南アジアの医療ハブとして高水準の医療環境が整っており、近隣諸国から治療に訪れる人(メディカルツーリズム)も多い。
また近隣諸国では対応しきれない重症・重傷患者がシンガポールに空路搬送されるケースも多い。
日本人医師が常駐する日系クリニックも多数あり、海外では恵まれた環境が整っている。
注意すべき病気
在シンガポール日本国大使館のホームページで、現地事情・最新情報を入手できる。
デング熱
蚊がウイルスを媒介することで感染する病気がデング熱。東南アジアでは一般的な感染症である。
死亡率は高くないが、シンガポールでも既往症を持つ高齢者を中心に年に数名が亡くなっている。
デング熱対策の有効手段は蚊を発生させないことであるため、シンガポールには蚊を発生させたら罰金を科す制度がある。
National Environment Agency of Singapore|Public Health|Dengue
シンガポール環境庁デング熱ページ。感染者数、患者発生地域、対策方法などを確認できる。
ヘイズ(呼吸器系)
ヘイズは病気ではなく、インドネシア・スマトラ島の焼畑農業による煤煙がシンガポールに到達する現象を指す言葉である。
風向きに大きく左右されるため、被害が酷い年、全く被害がない年の差も激しい。
酷い時は体育の屋外授業が中止になるほどで、ぜんそくなどの呼吸器系疾患を持つ人は注意が必要である。
National Environment Agency of Singapore
シンガポール環境庁ヘイズ対策サイト。現在のヘイズ状況、空気汚染指数、対策方法の解説などを確認できる。
外国人の医療保険制度
ビザの種類により医療保険の加入義務が定められている。
・Employment Pass(就労ビザ):加入義務なし。
・S Pass(就労ビザ):雇用主に加入義務あり。
・Dependant’s Pass(帯同家族向けビザ):加入義務なし。
駐在員は福利厚生として医療保険に加入していることがほとんどだが、現地採用の場合、雇用主に医療保険・医療補助の詳細を確認することが重要である。
日本語対応可能な医療機関
シンガポールは日本の医師資格を持つ日本人医師に、シンガポール国内で日本国籍者限定で診察可能な特別許可を発行している。
そのため、日本人対象の日系クリニックが複数あり、日本人医師・歯科医に日本語で受診できる。
小児科・婦人科・皮膚科などの日本人専門医が常駐するクリニックもあり心強い。
但し診察費は決して安くはなく、ちょっとした診察・薬でも数万円に達することは珍しくない。
日本の海外旅行保険に加入していれば、キャッシュレスで診察を受けられることも多い。
主な日系クリニック
地元医療機関
総合病院
複数の大規模な国立総合病院・私立総合病院があり、シンガポール国内はもちろん、アジア各国からの患者を受け入れている。
Singapore General Hospital(国立)
National University Hospital(国立)
Raffles Hospital(私立)
地元クリニック
ショッピングセンターやHDB(公団団地)で開業している地元クリニック。一般診療が基本、1回$30程度の低価格で受診できる。
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