【マレーシア情報】11月の動向 新首相にアンワル氏決定!

新首相には、過去に政権与党で副首相の重責を担い、その後野党政治家として活動していたアンワル氏が選出されました。
有権者の年齢が引き下げられた今回の総選挙では、マハティール元首相や複数の現職閣僚の落選などもあり、政権交代にもつながる反面、過半数を得た政党がないという今回も政権基盤が安定しない組閣となりました。

新首相について

新首相のアンワル氏とはどんな人物か

首相に就任したアンワル・イブラヒム氏(Dato’ Seri Utama Haji Anwar bin Ibrahim)とはどんな人物なのだろうか。

新首相のアンワル氏とはどんな人物か

政治

マハティール氏、アンワル氏に祝辞

マハティール元首相は、かつての副首相で長年敵対してきたアンワル・イブラヒム新首相にツイッターで祝辞を送った。

マハティール氏、アンワル氏に祝辞

10代首相にアンワル氏、PH・BNが連立樹立へ

アブドゥラ国王は11月24日午後、第10代首相にアンワル・イブラヒム元副首相を指名した。19日に実施された第15回総選挙(GE15)でどの政党も単独での過半数を得られず、複数政党による連立の可能性に向け、調整が続いていた。選挙結果確定後、5日を経てようやく首班指名にたどり着いた。

10代首相にアンワル氏、PH・BNが連立樹立へ

PHとBN、連立政権樹立に向け合意か

希望同盟(PH)と国民戦線(BN)は、国の安定と統一を回復することを約束する形で連立に向けた合意に達したもようだ。ニュー・ストレーツ・タイムズが11月23日午後伝えた。

PHとBN、連立政権樹立に向け合意か

国王、州王と特別会議開催=連邦政府樹立に向け

アブドゥラ国王は11月24日、各州スルタン(州王)との特別会議を王宮で開催する。連邦政府樹立に向けての行き詰まりについて、スルタンたちの意見を求めるとみられる。

国王、州王と特別会議開催=連邦政府樹立に向け

ムヒディン氏 PHとの協力を拒否

国民連盟(PN)を率いるムヒディン・ヤシン元首相は11月22日、マレーシア国王との謁見で希望同盟(PH)との政権樹立の協力を拒否したことを明らかにした。同元首相とPHのアンワル・イブラヒム氏は同日に国王と謁見。国王は両者の連立政権を提案したという。

ムヒディン氏 PHとの協力を拒否

アンワル氏、王宮前で会見も「首相については未定」

「ハング・パーラメント」状態となった第15回総選挙(GE15)の結果を受け、アブドゥラ国王は選挙終了後3日目の22日午後、先の総選挙で最大勢力となった希望同盟(PH)を率いるアンワル・イブラヒム会長(元副首相)と第二位の勢力となった国民同盟(PN)のムヒディン・ヤシン前首相を王宮に呼んだ。

アンワル氏、王宮前で会見も「首相については未定」

国王への首相候補リストの提出を延期に

マレーシア国王事務局は11月21日、各政党に対し求めていた次期首相候補リストを22日午後2時までに提出するよう求める旨を通知した。当初は21日午後2時としていたが、国民戦線(BN)が延期を求め、これが認められた。

国王への首相候補リストの提出を延期に

国王 各党に首相候補リスト提出求める

マレーシア国王事務局は11月20日、各政党に対し次期首相候補リストを21日午後2時までに提出するよう求める旨を通知した。

国王 各党に首相候補リスト提出求める

下院選 現職閣僚8人が落選

最も衝撃的だったのが、スランゴール州スンガイ・ブロー選挙区から立候補したカイリ・ジャマルディン保健相。元来、ヌグリ・スンビラン州レンバウ選挙区から選出されていたが、直前になって所属する統一マレー人国民組織(UMNO)から選挙区替えを命じられて落下傘候補となった。同相はスンガイ・ブロー選挙区で希望同盟(PH)候補と約2600票差で負けた。

下院選 現職閣僚8人が落選

マハティール元首相が落選 閣僚も多数

クダ州ランカウィ島選挙区から出馬していたマハティール元首相(97)の落選が決まった。

同選挙区では5人が立候補。当選したのは国民連盟(PN)候補のモハマド・スハイミ氏。マハティール氏は4位と振るわなかった。

マハティール元首相が落選 閣僚も多数

下院総選挙 単独過半数の政党はなし 首相再任は困難

・82議席 希望同盟(PH)
・73議席 国民連盟(PN)
・30議席 国民戦線(BN)
・22議席 サラワク連盟党(GPS)
・6議席  サバ州民連盟(GRS)
・3議席  遺産党
・3議席  その他

下院総選挙 単独過半数の政党はなし 首相再任は困難

選挙権年齢引き下げで有権者数が過去最高に

マレーシアは11月19日、下院議員と3つの州の議員を選出するための第15回総選挙(GE15)が実施されるが、有権者数は過去最高の2,117万人に達する。
これは、選挙権年齢が21歳から18歳に引き下げられた後、初の総選挙の実施となるため、18歳から20歳のマレーシア人は全部で140万人だという。

選挙権年齢引き下げで有権者数が過去最高に

経済

9月の景気先行指数、0.3%プラス

マレーシア統計局が発表した、向こう4~6カ月の経済動向を示す、の景気先行指数(LI)は、前年同月比で0.3%のプラス となった。8月の4.1%のプラスから見て大幅に減速した。

9月の景気先行指数、0.3%プラス

10月のインフレ率、2ヶ月連続で減速

マレーシア統計局が11月25日発表した10月のインフレ率(CPI)は、前年同月比4%上昇となった。9月は4.5%上昇で、これで2カ月連続で減速している。主にガソリンRON97の価格の下落が原因となっている。

10月のインフレ率、2ヶ月連続で減速

リンギ、3カ月ぶりの高水準に=首相指名受け

通貨リンギは、アンワル・イブラヒム氏が首相に就任し、第15回総選挙(GE15)が「ハング・パーラメント状態」になったことによる不透明感を払拭したことを受け、25日には上昇幅を広げ、対米ドルで0.8%上昇し、8月15日以来の高水準となった。

リンギ、3カ月ぶりの高水準に=首相指名受け

MATRADEの10月貿易統計、年累計が10カ月で前年を上回る

マレーシア外国貿易開発公社(MATRADE)が発表した2022年10月の貿易統計によると、貿易額、輸出額、輸入額が月間最高額を記録した。また、貿易額、輸出入は年初からの10カ月で2021年通年総合値を上回った。

MATRADEの10月貿易統計、年累計が10カ月で前年を上回る

10月の新車販売台数、前月から10%減少

マレーシア自動車協会(MAA)が発表した、会員企業の2022年10月の新車販売台数は6万1,002台となり、前月から10%減った。

10月の新車販売台数、前月から10%減少

第3四半期の経常収支、前期より大幅拡大

マレーシア統計局が発表した2022年第3四半期の経常収支は、141億リンギの黒字となった。前の四半期の44億リンギから大幅に拡大している。

第3四半期の経常収支、前期より大幅拡大

リンギが対ドル相場で上昇傾向

マレーシアの通貨・リンギットが上昇傾向にある。11月14日の対米ドルレートで0.9%上昇している。

リンギが対ドル相場で上昇傾向

第3四半期GDP 14.2%増=予想を超える大きな伸びに

中央銀行のバンク・ネガラ・マレーシア(BNM)が11月11日発表した第3四半期(7〜9月)の国内総生産(GDP)は、前年同期比14.2%増となった。ロイター通信のエコノミスト22人による予想中央値11.7%を大きく上回った。

第3四半期GDP 14.2%増=予想を超える大きな伸びに

卸売・小売業の販売額、9月は23.9%増

マレーシア統計局が発表した2022年9月の卸売・小売業の販売額は1340億リンギとなり、前年同月比23.9%増加した。サブセクターが、自動車51%、小売業30%、卸売業13.3%といずれも2けた増となった。

卸売・小売業の販売額、9月は23.9%増

第3四半期の出生率 前年同期比で3%減

マレーシア統計局は11月8日、今年第3四半期(7~9月)の出生数が10万9397人で、前年同期比3%減となったと発表した。
民族別でみると、マレー人は同比で0.5%増えたものの、その他の民族はすべて同比減となった。特に華人の同比1.1%減と最も大きかった。

第3四半期の出生率 前年同期比で3%減

10月の製造業PMI、9月より低下

S&Pグローバルが発表した、2022年10月のマレーシア製造業購買担当者景気指数(PMI、季節調整済み)は48.7となり、9月の49.1から低下した。景気の分水嶺となる50.0を下回る結果となった。この数値は過去1年間で最低となる。

10月の製造業PMI、9月より低下

中銀、政策金利を2.75%に引き上げへ

中央銀行のバンク・ネガラ・マレーシア(BNM)は、11月3日に行われる金融制度理事会(MPC)でオーバーナイト政策金利(OPR)をさらに25ベーシスポイント(bps)引き上げ、2.75%に設定した。利上げはこれで4回連続となる。

中銀、政策金利を2.75%に引き上げへ

渡航関係

バティックエア、日本市場向けに就航発表=1/15からは毎日運航

バティックエア・マレーシアは、12月15日より、同社初の日本への定期路線として、成田〜クアラルンプール線に就航する。同社が11月28日、日本市場向けに発表した。

バティックエア、日本市場向けに就航発表=1/15からは毎日運航

サラワク州MM2H、他州での長期居住は不可能と明記

長期滞在プログラム「マレーシア・マイ・セカンド・ホーム(MM2H)プログラム」のサラワク州で付与されるS-MM2Hの直近の承認内容について、「サラワク州にしか居住できないことが明文化された」とSNS上で話題になっている。

サラワク州MM2H、他州での長期居住は不可能と明記

マレーシア政府観光局、日本でセールスミッション

マレーシア政府観光局は、アフターコロナの日本市場を復活させる取り組みとして、日本国内4都市で「マレーシア・セールスミッション2022」を実施した。

マレーシア政府観光局、日本でセールスミッション

マレーシア航空、羽田線を週5便に=12月1日から

マレーシア航空は12月1日から、クアラルンプール〜東京・羽田線を週5往復に増便する。

マレーシア航空、羽田線を週5便に=12月1日から

進出日系企業・日本関係

兵庫県、マレーシアで県産品のPRを実施

兵庫県などでつくる「ひょうごの美味(うま)し風土拡大協議会」が来年3月までの期間、マレーシアを含む海外での県産農林水産品などのプロモーションを始めた。

兵庫県、マレーシアで県産品のPRを実施

10月の訪日観光客、マレーシアからは8,800人

日本政府観光局(JNTO)が発表した2022年10月の外客統計によると、マレーシアからの訪日外客数は2019年同月比18.0%の 8,800人となった。これは10月に実施された日本の水際規制緩和が後押しとなった。

10月の訪日観光客、マレーシアからは8,800人

加賀電子、ペナンの新工場が本格稼働

加賀電子(本社・東京都千代田区)が、東南アジア諸国連合(ASEAN)における電子機器受託製造サービス(EMS)事業の生産能力増強のために建設を進めていたペナン州ペライの新工場が10月より本格稼働を開始した。

加賀電子、ペナンの新工場が本格稼働

DON DON DONKI、KL3号店開店

日本で「ドン・キホーテ」などを運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は11月1日、マレーシア3号店となるJONETZ by DON DON DONKIをスランゴール州のショッピングモール「サンウェイ・ピラミッド」に開業した。

DON DON DONKI、KL3号店開店

疾病関係

新型コロナ エンデミックに近い状態=保健相

カイリ・ジャマルディン保健相は11月17日、新型コロナウイルスの感染者が減少していることから「エンデミックに近い状態にきている」と述べた。
エンデミックとは感染症が一定の地域で一定の罹患率にとどまる時期のこと。

新型コロナ エンデミックに近い状態=保健相

デング熱患者数 12日までの前年同期比約135%増

保健省のノール・ヒシャム衛生総監は11月15日、年初から11月12日までのデング熱患者数が5万2977人となり、前年同期比134.6%増となったと述べた。11月6日から12日までの新規患者数は1715人で、前週比1.3%増を記録した。

デング熱患者数 12日までの前年同期比約135%増

18歳以上の糖尿病患者 約390万人=保健省

保健省のノール・ヒシャム衛生総監は11月15日、18歳以上の糖尿病患者が総人口の18.3%にあたる約390万人いることを明らかにした。このうち半数は病状に気づいていないという。

18歳以上の糖尿病患者 約390万人=保健省

新型コロナのXBB 感染リスクが高いと警鐘

保健省のノール・ヒシャム衛生総監は11月7日、新型コロナウィルスのオミクロン株の亜種である「XBB」の感染リスクが高いと警鐘を鳴らした。

新型コロナのXBB 感染リスクが高いと警鐘

10月末までのデング熱感染者数 前年同期比128%増

保健省のノール・ヒシャム衛生総監は11月2日、全国のデング熱感染者数が年初から10月29日までに累計4万9569人を記録したと発表した。前年同期は2万1707人にとどまっており、同比128.4%増となった。

10月末までのデング熱感染者数 前年同期比128%増

マレーシアの注目ニュース

2021年の離婚件数 前年比約7%減

マレーシア統計局(DOSM)が発表した最新の婚姻・離婚統計によると、2021年の離婚件数が前年比7.1%減の4万3934組だった。

2021年の離婚件数 前年比約7%減

野生のヒョウが住宅に入り込む けが人なし

パハン州リピス近くの村の住宅に11月25日夕方、野生のヒョウが入り込む事故があった。

野生のヒョウが住宅に入り込む けが人なし

ペナンのドラゴンボートレース、3年ぶりに開催

ペナン国際ドラゴンボート・フェスティバルが11月27日、3年ぶりに実施された。7カ国から42チームが参加し、Teluk Behangダムで競い合ったという。

ペナンのドラゴンボートレース、3年ぶりに開催

マラッカでのディズニー建設話はフェイク

ディズニーの関係者は、マラッカがASEAN初のディズニーランドを建設するという主張を退けた。

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情報提供:桜リクルート社マレーシア / Mega Global Media (M) S/B

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