【マレーシア情報】7月の動向 再び経済封鎖を行う予定はなしと首相明言
7月は日本で安倍元首相の殺害事件があり、海外から弔意が届けられる中、日本と関係の深いマレーシアからもマハティール元首相が日本を訪れるなどされました。
また、開催が危ぶまれてもいたクアラルンプールの盆踊りは盛況、ペナンで開催されたものも多くの人で賑わいました。
そういう中、7月には、イスマイル・サブリ首相がコロナ患者再拡大しても「再び経済封鎖を行う予定はない」と明言したこと。マレーシアのこれからの方針を明確化したものとして、とらえられます。
マレーシア各界、安倍元首相に哀悼
安倍晋三元首相が7月8日、銃撃され死亡したことについて、マレーシアでも同日夕刻以降、各界から哀悼の言葉が寄せられている。
疾病関係
サル痘防疫 入国者の健康状態の定期申告を義務化
カイリ・ジャマルディン保健相は7月25日、サル痘の感染が報告されている国から入国する渡航者全員に対し、保健省アプリ「MySejahtera」で定期的に健康状態を報告させる指示を省内に出したことを明らかにした。
2回目のブースター接種 50~59歳対象で開始
カイリ・ジャマルディン保健相は7月19日、50~59歳を対象に2回目のブースター接種を同日から開始したと発表した。希望すれば受けられるという。
新型コロナ 新たな派生型で感染拡大か
カイリ・ジャマルディン保健相はこのほど、オミクロン株の派生型「BA.5」が国内で広範囲に拡大している可能性があるとの認識を示した。
今年のマラリアによる死亡者数7人
保健省のノール・アジミ副大臣は7月18日、年初から7月9日までのマラリアによる死亡者数が7人だったことを明らかにした。
新型コロナの新規感染者 2日連続で5000人超
保健省は7月17日、新型コロナウイルスの前日の新規感染者数が5047人に達したと発表した。16日に発表された感染者数は5230人で、2日連続で5000人を超えた。5000人を超えたのは4月23日以来。
首相「コロナ感染者増加も経済封鎖はしない」
マレーシアでは新型コロナウイルスの感染者が増加しているが、イスマイル・サブリ首相は「再び経済封鎖を行う予定はない」と述べている。
政治経済
下院議員の任期中の政党間移動が禁止に
下院議会で7月28日午後、議員の任期中の政党間の移動を禁止する2022年連邦憲法改正案第3号が可決・成立した。
5月の景気先行指数、2.2%プラス
マレーシア統計局が発表した、向こう4~6カ月の経済動向を示す、2022年5月の景気先行指数(LI)は、2.2%のプラス となった。4月のマイナス0.5%からプラスに転じたことになる。
6月インフレ率、3.4%上昇
マレーシア統計局は7月22日、2022年6月のインフレ率が前年同月比3.4%上昇したと発表した。
5月の卸売・小売業の販売額、前年同月比19.9%の伸び
マレーシア統計局が発表した 2022年5月の卸売・小売業の販売額は1298億リンギとなり、前年同月比19.9%の伸びとなった。
5月の鉱工業生産、4.1%増
マレーシア統計局が発表した2022年5月の鉱工業生産指数は前年同月比で4.1%増えた。指数の拡大は、製造業と電力部門が寄与し、それぞれ6.9%と2.8%の増加を記録した。一方、鉱業部門は4.9%減少した。
5月の失業率、3.9%=前月から横ばい
マレーシア統計局が7月8日発表した2022年5月の雇用統計によると、失業率は3.9%で、前月から横ばいだった。失業者数は4月の64万9300人から5月は63万7700人に減少した。
中銀、政策金利を2.25%に引き上げ
中銀のバンク・ネガラ・マレーシア(BNM)は7月6日の金融政策会合(MPC)で、政策金利を25bps(ベーシスポイント)引き上げ2.25%とした。
「マレーシアデジタル」発足式典が開催
イスマイル・サブリ首相は7月4日にクアラルンプール・コンベンションセンターで行われた「マレーシア・デジタル」の発足式典の最中、「マレーシアのデジタル経済は、2025年までに国内総生産(GDP)の25.5%以上に貢献する見込み」との見解を述べた。
製造業PMI、6月は50.4に上昇
S&Pグローバル・マレーシア製造業購買担当者景気指数(PMI、季節調整済み)は6月に50.4を記録し、5月の50.1から上昇した。
2021年の州別GDP、5州は国水準上回る
マレーシア統計局は6月30日、州別の経済実績を発表した。2021年は全ての州でプラス成長を記録、うち5つの州は国全体のGDP(前年比3.1%増)を上回る成長を記録した。
2021年の国内観光者動向、消費額は低迷
マレーシア統計局は6月29日、2021年のマレーシア国内観光の実績に関する統計を発表した。これには、訪問者数、観光支出、旅行パターンなどのデータが盛り込まれている。
マレーシア生活
アエル・スランゴール、家庭用以外の水道料金を値上げ
水道事業のアエル・スランゴールは8月1日から、礼拝所、船舶など家庭用以外の水道料金を1立方メートル当たり平均20セン値上げする。
20リットル超える燃料購入 特別許可取得を義務化
アレクサンダー・ナンタ国内取引・消費者相は7月28日、小規模の企業や個人がガソリンスタンドでドラム缶などを使って20リットル以上の燃料を購入する場合、特別許可が必要になると発表した。
「マレーシア幸福度調査」初の発表
マレーシア統計局は、2021年における「マレーシア幸福度調査」の結果を発表した。この種の統計発表は初となる。
政府系の全医療施設 10月からキャッシュレス化へ
政府系のすべての医療施設で10月1日から電子決済ができるようになる。クレジットカードのほか、デビットカード、Eーウォレットでの支払いが可能になる。保健省の省内回覧で明らかになった。
政府 女性の生理休暇の導入を検討
女性・家族・共同体開発省のシティ・ザイラ副大臣は7月20日、女性の生理休暇の導入を検討していると国会で述べた。
マクシス 「ワン切りコール」に注意喚
通信大手のマクシスは7月15日、「ワン切りコール」が多発しているとしてユーザーに対して注意を喚起した。
たばこ喫煙規制法案上程へ 閣議で決定
カイリ・ジャマルディン保健相は7月15日、「たばこ喫煙規制法案」が14日に閣議決定されたと述べた。18日から始まる議会に上程する予定。
インドネシア マレーシアへのメイド派遣を凍結
エルモノ在マレーシア・インドネシア大使は7月13日、両国政府が4月に締結したメイド派遣に関する覚書(MoU)にマレーシア政府が違反したと主張し、派遣を凍結することを明らかにした。凍結は同日から。
昨年の出生時平均寿命 75.6歳に
マレーシア統計局は7月11日、2021年の出生時平均寿命が約12年延びた75.6歳になったと発表した。
マレーシア出入国
入国者、アプリでのトラベラーズカードを記入不要に
マレーシアへの入国者は8月1日以降、新型コロナウイルス予防対策で導入されたアプリ 「MySejahtera」上で、トラベラーズカードを記入する必要がなくなる。ジャマルディン保健相が7月30日、発表した。
シンガポール〜JBのタクシー代が値上げ
シンガポールのタクシー会社は7月11日から、シンガポールとジョホールバル間のタクシー移動の運賃改定を行うと発表した。
進出日系企業
ニトリ、マレーシア2店舗目をオープン
家庭雑貨のニトリ(本社・札幌市北区)は7月28日、マレーシア2店舗目として「NITORI Pavilion Bukit Jalil店」をオープンした。
フンドーキン醬油、現地向け商品を新発売
フンドーキン醬油(本社・大分県臼杵市)は7月14日、同社の海外事業戦略子会社であるAsean Fundokin Corporation (AFC)がマレーシアにて新たに現地製造ブランド商品の販売を開始した。
蔦屋書店、KLに1号店=ASEANへの出店は初
東京の代官山などに書店を展開する蔦屋書店が7月7日、マレーシア1号店「ブキット・ジャリル 蔦屋書店」をオープンした。
日本との文化交流
ペナンでも2万人以上が参加、盆踊り大会
ペナン州のジョージタウンで7月30日、盆踊り大会が実施された。
パビリオンKL「東京ストリート」が11周年
クアラルンプール中心街にあるショッピングモール、パビリオン・クアラルンプール(Pavilion KL)の日本関連商品マーケット「東京ストリート」が11周年を迎えた。
ブキッジャリルで「日本祭2022」開催
7月31日まで、ブキッジャリルスタジアムのB駐車場を使って、トランペットインターナショナルが主催する「日本祭」が開催。
3年ぶりの盆踊り大会、成功裏に終了
クアラルンプール日本人会主催の盆踊り大会が7月16日、コンプレックス・スカン・ネガラ・シャーアラム(パナソニック)を会場とし、盛大に実施された。
マレーシアならでは?のニュース
サバ州で女性遺体発見 ワニの襲撃か
サバ州コタキナバガン郡の川で7月31日午前、女性の遺体が発見された。
大量のカメの卵を所有 外国人に禁固1年の刑
サバ州サンダカンの刑事裁判所は7月22日、ミドリガメの卵1769個を所有していた疑いで起訴されたフィリピン人の男(57)に有罪判決を下した。禁固刑1年と罰金刑5万リンギとなった。
不法外国人労働者の雇用主は逮捕へ=内相が警告
ハムザ・ザイヌディン内相は6月30日、不法外国人労働者を雇い続ける雇用主に対しては逮捕する方針を示した。
情報提供:桜リクルート社マレーシア / Mega Global Media (M) S/B