【海外就職 シンガポール】日系企業で働くMさん(男性・50代前半)

東南アジアで現地採用として働く日本人の皆さんの声をお届けする「海外就職成功者インタビュー」、今回はシンガポールの日系企業で働く50代の男性に、新型肺炎パンデミック後の生活(お仕事)をお聞きしました。
*記載されている情報は、2021年7月時点のものです。情勢は目まぐるしく変わっていますので、必ず最新の情報をご確認ください。

現在のお仕事内容をお教えください。

日系メーカーで新規事業開発に携わっています。

新規市場開発といっても通常のマーケティングとは若干異なり、技術開発が含まれる仕事です。場合によっては外部企業と協業することもあるので、新興企業スタートアップの動向などにも注視しておく必要もあるのですが、一般的には馴染みのない職かも知れません。

以前は、東南アジア各国にも出張することがありましたが、COVID-19(新型肺炎)によって、現在はシンガポール国内で業務を展開しています。

現在仕事はどちらで?

現在は基本的には在宅勤務となっています。

5月くらい迄は、週に2~3回ほど出社していましたが、今はオフィスに行く必要性がある場合に、事前申請して出勤するという感じです。

シンガポール政府の方針(在宅勤務を基本とする)に従った形ですね。

在宅勤務の環境をお教えください。

パートナーと住むコンドミニアムには、私自身の部屋があります。部屋に入り、ドアと窓を閉めれば密室(騒音などがシャットアウト可能)になるので、仕事をするには十分な環境です。

会社から支給されたパソコンを仕事では利用していますが、机には個人のパソコンもあります。2台のパソコンがあると、一方で会議をしながらちょっとした調べ物ができたり、メモを作成することもできるので便利ですね。
プリンターもありますし、壁にはホワイトボード・シートを貼って、アイデア出しなどに壁のボードを利用しています。

以前はプラスチックの簡易椅子を使っていたのですが、状況が長期化したため、長時間座っても疲れないきちんとした椅子を購入しました。

サテライト・オフィスとして、環境は申し分ないかと思います。

在宅勤務の場合の利点と難点は?

業務自体より、身近な点で在宅勤務には利点があります。

オフィスは交通の便の悪い郊外にあり、食事できる施設が限られています。また、近所にコンビニがないのでちょっとした買い物ができません。また、タクシーがなかなかつかまらないので、街の中心で約束がある時など、時間に余裕をもって行動する必要があり、緊急会議などが入ると約束時間に間に合わないということも多々あります。

その点、街中にある自宅ですと、そうした不便さがないので楽です。あと、通勤時間で早起きをする必要がないのも助かりますね。

唯一の難点は、通勤不要=運動量が激減となり、体重が増えたことです。

自宅なので、気分転換をする材料が揃っているのも利点です。たとえば、ちょっと頭を休めたい時に部屋にあるキーボードを練習したり、簡単な運動をしたりできます。

敢えてあげられる仕事上の難点としては、カラー印刷ができないというマイナーな問題がありますが、それほど困っていることはないです。

日々の生活で変わったことはありますか?

1日の生活は、オフィスで仕事をしているときと変わらないです。

ただ、ジムに通う日が少なくなってしまいました。下手するとずっと椅子に座ったままになってしまうので、メリハリを付ける必要があるなと感じました。

また、最近は出張が全くできなくなり、業務内容もペーパーワークが激増して、それを自宅で行うので、いろいろとメリハリをつけないとずるずるとやってしまいます。

そのため、自分で時間管理をしっかりやることを意識しています。

シンガポールでの日本人の就労は、今後どうなるとお考えですか?

私自身EP(就労ビザ)ホルダーですが、この先シンガポールは当面、自国民の就職先を確保するためにEPホルダーをより厳しく制限していくと思います。EPの更新が来年なのですが、年齢や収入などで制限に引っかかる可能性は十分あるかと思います。年齢的にPRへの変更が難しそうなので、もし更新できなかったら、この国から出ざるを得ないです。

この点が私にとっては、悩ましいところです。考えていてもしょうがないことですが・・・・・・。

全般的にこれからのシンガポールは、日本人の現地新規採用に関して、より厳しくなるのではないでしょうか??

特に若い人に関しては、シンガポール人の就職の妨げになるかどうかが基準になるかと。日系企業においても、日本からわざわざ人を採用することはなく、現地の人の採用を拡大していく方向だと思います。

単に日本語と英語をしゃべるだけでは、就労は難しいと思います。

シンガポールの街の雰囲気はどういう感じですか?

ショッピング街オーチャードに週末に行ってみると、以前に比べて人通りが閑散としている印象です。ただ、このパンデミックが収束する中、今後人通りが増えてくるのではないでしょうか?

飲食店は、2名という制限がありますが()、人気店は予約がないと入れないので、ふらっと出かけることがなく、事前に予約するようになりました。

その一方で、街を歩いていると廃業になったお店をよく見かけます。先日オーチャードにあるラッキープラザへ食事に出かけたところ、たくさんのテナントがなくなり、寂しい風景になっていました。

*インタビュー後に5人まで可能との制限緩和がありました。

ご本人の生活で変化したことはありませんか?

新型肺炎パンデミック前は、毎年どこかシンガポール国外へ旅行する楽しみがあったのですが、それがなくなってしまいました。

以前から検討していた自転車を購入して乗るなど、新しい趣味を増やしています。レストランの飲酒終了時間も10時半なので自宅へ人を招待する機会が増えました。

インタビューを終えて

新型コロナパンデミック後には、日常生活が一変したとおっしゃるMさん。シンガポール国内で過ごす新たな趣味を模索中です。

在宅勤務に関しては、オフィス通勤が無くなり運動不足になってしまった以外は、さほど苦痛は感じず、うまく自分の部屋をオフィス目的仕様に替えて日々の業務もこなされていらっしゃるとのこと。

Mさんは、シンガポールを含めて海外生活が長い(約30年)と聞きました。そういう点からも、人並み以上に環境順応力の高い方に思えます。こういうことは、急激に生活環境が大きく変わったこの新型肺炎パンデミック下のシンガポールでも活かされているのかも知れません。

ただ、海外で働く日本人にとって、就労ビザの取得・更新はやはり一番気になるところ。特に一定の年齢層以上になると、ビザの関係上その国での滞在ができなくなった時、「どうするか?」という出口戦略が、このコロナ禍で一層不透明になったと思われます。

シンガポールだけでなく、東南アジア各国の新型肺炎パンデミック後に注目していきたいところです。

掲載写真:街が一望できるマリーナベイサンズの屋上プール(撮影/ご紹介:Mさん)

(インタビュー:2021年7月)

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